「自分の長所を活かせる仕事がしたいです」
面接でよく耳にするフレーズ。でも、その“長所”、本当に仕事で武器になるレベル?
多くの学生が、自分の長所を「協調性」「行動力」「継続力」などと表現する。でも実際の仕事現場では、それを“活かす”ためには、スキルだけでなく再現性・応用力・周囲との連携など、より高い水準が求められる。
つまり、長所はまだ“原石”にすぎない。
社会に出て、それを磨いていくことで初めて、武器になる。
たとえば「発想力がある」と思っていた人が、実際のマーケティングの仕事で結果を出すには、データ分析・ロジカルシンキング・社内プレゼン力まで必要になる。発想だけでは、通用しないのだ。
もちろん、自分の強みを理解することは大切。でも、「それを活かせる仕事を最初から探そう」としすぎると、逆に選択肢を狭めてしまう。
最初の就職は、“素材”としての自分を、社会でどう育てていくかの第一歩。
今の自分が持っている強みを、仕事を通じて“本物のスキル”に育てる視点が必要だ。
「長所を活かす」より、「長所を育てる」就活をしよう。