「やりがいのある仕事です」「社会に貢献できます」「お客様の笑顔が一番の報酬です」
…それ、ほんとに“やりがい”なのか?
仕事にやりがいを求めることは、悪くない。
でもその言葉が、“労働環境の酷さ”や“低すぎる報酬”をごまかすために使われていたら――
それはもう「搾取」だ。
現場でよくあるのが、
・月100時間超の残業
・休みも取れず、ボロボロなのに
・「でも、お客様のためにがんばろう」
そんな空気が、当たり前になっている職場。
それを「やりがいがあるから頑張れる」と美化されてしまうと、感覚が麻痺する。
そして、辞めたくても「根性がない」「愛が足りない」と、自分を責めてしまう。
おかしいのは、“やりがい”の使い方なのに。
“やりがい”って、本来は「成果が見える」「人から感謝される」「自分が成長してる」と感じるからこそ、生まれるもの。
なのに、「給料は安いけど、やりがいはあるから我慢してね」と言われたら、それはただの“気持ちの切り売り”だ。
だからこそ、自分の中で「やりがいの定義」を持っておくことが大事。
・どんな時にやりがいを感じるのか?
・どこまでの“しんどさ”なら許容できるのか?
・「やりがいがある=辞めたくない」と言えるか?
「やりがい」には、人それぞれ違う価値観がある。
でも、「都合よく働かされているだけの状態」には、NOを言っていい。
就活のときから、“キラキラ言葉”に流されず、条件面・働き方・価値観すべてをセットで見る目を持とう。
あなたの“やりがい”を、誰かの“タダ働き要員”にされないために。