「やっぱり大手が安心ですよね」「大手なら間違いないと思ってます」
就活でよく聞くフレーズ。でもそれ、“大手病”にかかってませんか?
大手病とは、「大手企業しか見ない」思考停止状態のこと。
確かにブランド力も福利厚生も整っているし、親も安心する。けれど、大手だけにこだわるとキャリアの選択肢は一気に狭まる。
なぜか。
大手企業は競争が激しく、役割が細分化されているからだ。入社しても「歯車の一部」で終わるケースが多い。意思決定も遅く、自分の仕事の成果が目に見えにくい。結果、「やりたいことができない」と言って3年で辞める若手は山ほどいる。
一方、中堅やベンチャーでは「若手なのに全工程を任される」なんてことも珍しくない。責任は重いが、スピード感も学びも段違い。ここで経験を積めば、大手に行った同世代より数年早くビジネスの全体像を理解できる。
大手に入ること自体が悪いわけじゃない。問題は「大手しか選ばない姿勢」だ。
世の中には、優良な中堅企業や、社会を変えるベンチャーが山ほどある。にもかかわらず、ネームバリューだけで目を閉じてしまう。それが一番もったいない。
キャリアは「大手だから安定」じゃなく、「自分に合う環境かどうか」で決めるべきだ。
もしあなたが「大手しか見てない」と気づいたら、一度そのフィルターを外してみてほしい。世界は思った以上に広い。