――“土を焼くだけじゃない”。日本の技術と美意識を受け継ぐ仕事。
陶芸家とは、ただ「器を作る人」ではありません。
自ら土をこね、ろくろを回し、釉薬(ゆうやく)を調合し、窯の温度や湿度を読み、数日がかりで焼き上げる。そのすべてに職人の感性と知恵が注ぎ込まれます。
でも、それだけじゃない。
自分の作品を展示会やクラフトフェアで販売したり、近年ではInstagramや海外ECで海外顧客に直接届けたり。
「作って終わり」じゃなく、「どう売るか」「どう継ぐか」「どう残すか」までを考え抜く――それが現代の陶芸家です。
石川県・輪島塗の職人が震災後に放った「怪我は大丈夫。でも、後継がいないんだ」という言葉。
技術は残っても、伝える人がいなければ、文化は消えてしまう。
だからいま、地方の伝統工芸と学生の“接点”を増やすことに意味がある。
アートで終わらせず、「産業」としての再構築。
あなたのセンスや知見、テクノロジーは、陶芸の未来を変えられるかもしれません。