“数字に強い”だけじゃ、通用しない。むしろ問われるのは、人と向き合う胆力。
「原価=コスト=数字が得意な人向け」
…よく言われるイメージですが、それだけで選ぶと痛い目を見ます。
原価企画職の本質は、「コストの観点から他部署に物申す」交渉型ポジション。
つまり、人と議論し、調整し、時にはぶつかる覚悟が必要な仕事です。
✅ 向いている人
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数字を“武器”として使える人
→ 単なる分析ではなく、「だからこれは高い」「こうすれば安くなる」と論理的に話せる人。 -
空気を読みすぎない人
→ 「このままじゃ赤字になります」と、チームの空気を壊してでも言える人は貴重。 -
社内調整が苦じゃない人
→ 設計、購買、生産、営業…全方位を巻き込んで折衝することが日常。 -
地味な作業にも耐性がある人
→ コスト試算は地味。でも、それが武器になる実感があるから頑張れる。
❌ 向いていない人
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「人とぶつかるのが苦手」というタイプ
→ 言いにくいことを言えないと、結果的に大損失につながることも。 -
数字だけに閉じこもるタイプ
→ Excelとにらめっこして終わりではない。外に出てナンボ。 -
“正解主義”の人
→ 原価の正解なんて、常に変わる。「最適解」を探し続ける思考が必要。
原価企画は、静かな顔して、実はかなり“攻める”職種。
向き不向きは、数字力よりも“戦う姿勢”にあるのかもしれません。