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人事は履歴書のどこ見ているのか?履歴書の書き方を教えてほしい!

就活リアル

就職活動をおこなっていく中で様々な説明会に参加し、企業の面接に臨むと思いますが、そこで必ず必要になるのが「履歴書」です。人事採用担当として数千名の学生の履歴書を見てきましたが、「絶対にマネしてほしい履歴書の書き方」や「意外にできていない・ここで差がつく」ところをご紹介します。逆にこの履歴書は面接前にすでに不合格?という履歴書もいっぱい見てきました。最後まで読むとすべてが分かると思いますよ。


絶対にマネしてほしい良い履歴書とは?どのような履歴書なのか?

答えは、次の4つです。

・結論の一文が太文字になってわかりやすい履歴書
・語る内容に一貫性があること
・顔写真の裏に氏名と学校名を書くこと
・履歴書は新品のクリアファイルに入れて、送付状も入れること


結論の一文が太文字になってわかりやすい履歴書

この手法は是非、やってみてください!
これまで何千人と就活生の履歴書を見てきましたが、これを実践していた人はたった1人です。その方はもちろん中身のポテンシャルだったため、即採用でした(笑)近年、各企業もペーパーレス活動を強化しているため、履歴書やエントリーシートをWEB化するところも出てきました。ただ、WEB化する会社も増えてきた中で、私が採用担当だったら、手書きにこだわりたいんですね。

それは、パソコンで入力された文字は、全員フォントが同じ。
つまり、文字を書く時の力強さ、丁寧さは全くわからないんですね。なので、私は近年のトレンドと逆に「履歴書」と「エントリーシート」は手書きにこだわりたいのです!
という前段は長くなりましたが・・・

この「結論の一文が太文字になっている履歴書」とはどういう履歴書でしょうか?

変更前)
貴社のマーケティング支援部門での法人営業に取り組みたいです。OB 訪問で法人営業担当の○○様に業務内容や、自分が練ったアイディアが顧客企業の集客成果につながったときのやりがいを伺い、ぜひ貴社で働きたいと思いました。

変更後)
貴社のマーケティング支援部門での法人営業に取り組みたいです。OB 訪問で法人営業担当の○○様に業務内容や、自分が練ったアイディアが顧客企業の集客成果につながったときのやりがいを伺い、ぜひ貴社で働きたいと思いました。

なぜ、この一文が大切かと言いますと、自分がPRしたい一番の結論であるからです。
各面接官の多くは、面接時に初めてお会いし、短時間で人となりを理解し、判断するためには、「無駄なく、一瞬で面接官の脳裏に焼き付けられる術」が必要だからです。

もう一つ言いますと、面接官はなぜその方を採用するのかについての評価シートを記入します。まずどの面接官も一語一句まで覚えている方はいません。

そこで判断するひとつが、瞬間的に「この方の熱意」や「相手のことを考えられる」と記憶させることで、最終判断の時には、他者よりも優位に立つことが多々あるのです。こんなのでいいの?と思われますが、皆さんが面接官の立場なら、太字にするのとしないのでは、どちらの履歴書が印象に残りますか?

ぜひ、トライしてみてくださいね!


語る内容に一貫性があること

例)将来は、海外で活躍したい想いが強い

 この場合、会社を選ぶ前提条件は、「海外に拠点があること、もしくは国内に居ながら海外の仕事に携われること」だと思います。そして、会社が求めている人材条件の一つには、「グローバルで活躍できる人材」が入っていると思います。
その中で、履歴書を書く際に必ず入れておきたいポイントがあります。

・志望動機は、そもそも海外で働きたいと思ったきっかけや理由を書くこと
・自分が海外に赴任したとしたら、何ができるか
・その会社が海外市場でどのようになっていきたいのか、それにはどんな人材が必要なのか
・大学では、海外ビジネスについて、何を学び、何を得て、成長できたか
・学業以外での取り組みでも海外と関係していることを書く

このように、これまで熱意を持って取り組んできたことが「将来、海外で働きたい」という一貫性が感じられ、面接官の中では、入社後を想像でき、合格に繋がると思います。


顔写真の裏に氏名と学校名を書くこと

これは案外できていないところの一つです。就活生の粗を探すと思われるところかもしれませんが、これも志望度や当事者意識を持っているかを判断する上で必要なところです。

近年、大学側も就職に力を入れており、キャリアアドバイザーの他、OB・OGにも協力してもらい、模擬面接等の機会も多々あり、面接慣れしている学生が見受けられます。

そこで、本当の意味で会社への志望度を測るには、こういうところで差が出ると人事は思っています。当たり前のことですが、案外忘れがち、ぜひ意識してやってみましょう!


履歴書は新品のクリアファイルに入れて、送付状も入れること

履歴書が書き終わり、最後に封筒に入れるまでにあと一工程あり、そこで差が起きてしまうということを忘れないでください。それは、新品のクリアファイルに入れること。そして、送付状も同封することです。封筒に住所・氏名はほとんどの方が書いてくれていますが、上記のことには差がつくのです。クリアファイルは、新品の透明がいいでしょう。送付状の文章には決まりはありませんが、参考までに以下にサンプルを張り付けておきます。


■絶対にやってはいけないこと

誤字脱字があること

全て記入した後に読み返せば、発見できるはずです。社会人になった際、お客様へ大切な資料をお渡しする際、誤字脱字があった場合、どうですか?それだけで信用や熱意が喪失してしまいそうですよね。就活も同じです。誤字脱字がある履歴書を見たら、いくら面接時に「第一志望で御社へ入社したいです」と言われても何も熱意を感じなくなるのです。

二重線で訂正印が押してあること

こういう履歴書も何回かは目にします。実はその時点で不合格の場合が多いです。

なぜなら、こちらも入社したい意欲が全く感じられないからです。

履歴書を書くのに、何十日も掛かることはないと思います。もし、途中で間違えてしまった際は、その会社に書き直してでも入社したいかを自問自答してみてください。

そこで、めんどくさいか、それでも書き直したいかでその会社への志望度を分かると思いますよ。

嘘を書くこと

これは面接の中で聞かれた時に確実にバレてしまいます。準備してきた中で、最初の質問には答えられるかもしれませんが、2つ3つと深堀された時には、回答に力強さがなく、不信感を抱かれてしまう恐れがあります。

面接官は、大きな成果を上げたり、サークルやアルバイトのリーダーの経験や役職を評価していることはなく、「なぜそれを始めようとして、どのように学び、何を自分で得たか。さらにはその経験や成長したことを次にどのように生かしたいのか」そこが聞きたいのです。

嘘をついてまで背伸びせず、小さなことでも熱意を持って取り組んだ内容の方が圧倒的にいいのです。

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