■「電気設計やりたいです!」と言う前に、やっておきたいこと
電気設計職は、知識と実務の両輪が求められる仕事です。
とはいえ、学生のうちに回路を引いたり制御盤を組んだりする機会は多くない。
では、何をしておけば良いのか?
■ 推奨アクション①:最低限の“電気の基礎”は押さえる
電気設計職を目指すなら、抵抗・電圧・電流・オームの法則などは即答できるレベルにしておきたいです。
そこが怪しいと、「そもそも向いてないかも」と面接官に思われかねません。
また、直流・交流の違い、コンデンサやトランジスタの役割なども基本知識として必要です。
■ 推奨アクション②:回路シミュレーターやCADを触ってみる
YouTubeや無料ソフト(LTspiceなど)を使えば、模擬回路を自分で作って動かしてみることができます。
「電気って、設計するとこう動くんだ」という感覚を持てるだけで、志望理由に説得力が出ます。
さらに一歩進めるなら、簡易的な電子工作キットなどで物理的に組んでみるのも◎。
■ 推奨アクション③:工場見学やインターンで“現場”を体験する
実際の電気設計職がどんなふうに働いているのかは、現場を見ないと分からない部分が多いです。
可能であれば、製造業の長期インターンや工場の見学会に足を運ぶのがベスト。
なぜなら、電気設計は「作って終わり」ではなく、現場で使われてナンボの世界だからです。
■ 推奨アクション④:「使われる設計」を意識する癖をつける
電気設計職に向いている人は、論理的な設計をしながら“使いやすさ”も考えられる人です。
そのため、普段からスマホや家電などを使うときに「これどうやって制御してるのかな?」と
中身に目を向けるクセを持っておくと、就職後の成長スピードが段違いです。
■ 推奨アクション⑤:実験レポートの“伝え方”にこだわる
意外かもしれませんが、電気設計職では説明力や報告スキルも超重要です。
現場では「なぜこの回路にしたか?」「何を改善したか?」を図や言葉で明確に伝える必要があるため、
学生時代の実験レポートやプレゼンで「伝え方」を磨いておくことも、確実に活きてきます。
■ 学生時代にすべきことは、「実践+論理」
知識を詰め込むだけでも、手を動かすだけでもダメ。
「なぜそうするのか?」を考えながら取り組む姿勢が、
電気設計職としてのスタートラインに立つための大事な準備です。