“測る・見る・比べる”の現場で、飛び交うキーワード。
■試験・測定の基本語彙
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サンプル:試験対象の製品や部材のこと。「〇〇サンプルを5個用意して」
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再現性:何度やっても同じ結果が出るか?という観点。「再現性悪い=信頼できない」
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定量・定性:数値で評価するか(定量)、感覚や性質で評価するか(定性)
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ばらつき(分散):測定結果にどの程度の広がりがあるかを見る重要な指標
■測定・観察に関する用語
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ノギス/マイクロメーター:寸法測定で使う基本的な工具。手作業での計測がまだまだ重要。
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SEM(電子顕微鏡):表面の微細構造を見るための装置。観察業務の高度化に必須。
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X線分析/FT-IR:異物分析や素材確認でよく使われる。何か異常が起きたときの“切り札”。
■実験結果の扱い方に関する言葉
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エビデンス:数値や画像など、実験結果の「証拠」。報告時に必要不可欠。
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レポート・試験報告書:誰が見ても再現できるレベルで、条件や結果を書くのがマナー。
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異常検知:「普段と違う」がどこで起きているかを突き止める力。ここにセンスが出る。
■文系出身でも知っておきたい
実験職といっても、“理系万能”でなければできない仕事ではありません。
ただし、上記のような“測定・分析にまつわる語彙”を少しずつ身につけておくことで、
職場での吸収力が大きく変わります。
学生のうちに少しでも「測定機器に触れる経験」や「理系用語への抵抗感を減らす工夫」を。
そこから一歩リードできます。