「肥料?出荷?収量?…知らないと始まらない“農の言葉”」
農家の世界にも、知っておかないと会話にならない言葉が山ほどあります。
ここでは、学生でも「なるほど」と思える基本的な用語と知識を紹介します。
農業現場のキーワード集
用語 | 意味 |
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定植(ていしょく) | 苗を畑に植え替える作業。種まきから一歩成長した段階。 |
間引き(まびき) | 成長を促すために、混み合った苗をあえて抜くこと。 |
収量(しゅうりょう) | 収穫できた作物の量。単位面積あたりで比べられることが多い。 |
反収(たんしゅう) | 「1反あたりの収量」の略。1反=約1,000㎡。農家の会話でよく出てくる。 |
出荷調整 | 見た目や大きさをそろえたり、土を落として梱包するなどの工程。 |
農協(JA) | 農業協同組合。資材の仕入れ・出荷・融資などをまとめてサポートする存在。 |
6次産業化 | 「1次(生産)+2次(加工)+3次(販売)」を一体でやるビジネスモデル。 |
農業って“科学と経営”
実は、農業って「感覚」ではなく「ロジック」が必要。
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気温・湿度・日照量のデータ活用
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土壌診断による施肥設計
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市場価格のトレンド分析
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物流や冷蔵環境の理解
たとえば、「トマトは暑さに強いから夏に…」という思い込みではダメ。
どのタイミングでどの作業を、どう調整するかが収益に直結します。
学生に伝えたい視点
農家の現場に入ると、「言葉が分からない=戦力外」にもなりかねません。
でも、逆に言えば、少しでも知っておくことで一気に距離が縮まるのが農家の魅力。
農業に興味があるなら、まずはこのあたりの用語を押さえておきましょう。
そして「やってみないと分からない」という感覚も大切にしてください。