――“非日常”が“日常”になる。漁師の朝は、あなたがまだ夢の中にいる時間に始まっている。
漁師の1日は、午前3〜4時の起床から始まる。
漁港に集合し、船の点検と準備。
エンジンをかけ、真っ暗な海へ出ていく――そんな非日常が、彼らの毎日だ。
海上での作業は、想像以上にハード。
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波に揺られながらの重作業
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生臭さと冷たさに耐える魚の仕分け
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漁の後の網や船の整備
肉体的な負担は大きいし、天候次第では出港できず収入がゼロの日もある。
それでも彼らが続ける理由は、「魚が揚がったときの達成感」に尽きる。
そして、昼前には作業終了。
午後は昼寝、釣り、家庭菜園、地域の集まりなど、時間の使い方は自由だ。
このライフスタイルを「豊かだ」と言う人もいれば、「不安定すぎる」と言う人もいる。
また、地域コミュニティとの関係性も濃い。
船や設備の共同利用、魚の出荷スケジュール、祭りや行事など、“個人”より“集落”の感覚が強く残っている。
都市部で働くような「個人最適化」された働き方とは真逆。
でもそこにあるのは、人間と自然が共に生きる、原始的でリアルな仕事のかたちだ。
都会の“作業効率”や“KPI”に疲れたら、一度立ち止まってこの仕事の存在を思い出してほしい。