――「魚を獲る」から、「魚を届ける」「魚を増やす」キャリアへ。
漁師=一生海の上、というイメージがありますが、
実はそこから“広がる道”もあるんです。
漁師としての経験は、想像以上にいろんな場面で活きます。
◆ 水産加工・直販ビジネス
魚を獲るだけでなく、加工して売る・ブランド化するなどのビジネスに展開する人もいます。
最近では、自らECサイトを開設して「漁師が送る朝獲れ便」などを販売する例も。
◆ 地域の観光や教育事業
「漁師体験」を通じて、観光プログラムを作る人も増加中。
子ども向けの漁業体験や、食育ワークショップ、修学旅行の受け入れなど、
“暮らしと仕事”が地元の資源になる時代です。
◆ 養殖・海洋資源の研究サポート
乱獲が問題になっている今、「魚を増やす」仕事に転じるケースも。
地元の漁協や民間企業で、養殖プロジェクトや海洋モニタリングに関わる人もいます。
◆ 地方創生・行政の仕事へ
一次産業に従事した経験を活かし、地方自治体の水産振興課や観光課へ転職する例も。
現場出身者だからこそ、実態に即した政策立案ができるという強みがあります。
◆ 異業種転職も、強いエピソードになる
漁師の仕事を通じて、**「体力」「チームワーク」「自然との共存」「自営業的思考」**などを身につけた人材は、
建設業、物流業、一次産業系ベンチャーなどでも重宝されます。
つまり、漁師は“終点の職業”じゃない。
リアルな現場から始まる、多様なキャリアの“起点”にもなるんです。