「総務=なんでも屋=誰でもできる」は大間違い。
――“何でも”対応するからこそ、“誰にでも”はできない。
●よくある誤解
学生からよく聞くのがこのセリフ。
「なんか総務って、定時で帰れてラクそうですよね」
「いろんな事務やってる人、って感じですよね」
…正直、そのイメージは半分合っていて、半分間違っています。
確かに総務は、経理や人事のように“定型業務が多い職種”と比べて、突発的な対応も多く、日々の業務はバラつきがあります。
でも、それを“ラク”だと考えるのは早計です。
●実際の現場は、こう
総務に寄せられるのは、**「誰にも聞けないけど困ってること」**ばかり。
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「会議室のプロジェクターが映らないんだけど」
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「オフィスのエアコンが壊れました」
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「消防点検の立ち会いって誰がやるの?」
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「この契約書ってどこに保管してますか?」
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「〇〇さんの入社書類がまだ届いてないです」
そういった“誰かがやらなきゃいけない、でも誰がやるのか決まっていない仕事”に、真っ先に対応するのが総務。
つまり、**組織にとっての「最後の砦」**とも言える存在です。
●「判断力」と「地味な根気」が求められる
総務は、華やかさも派手さもない分、業務の深さや奥行きで勝負する仕事です。
「これは自分の仕事なのか?」という線引きは通用しないことも多く、**会社全体を見渡す広い視野と、“何とかする力”**が求められます。
●まとめ
総務は“何でもやる”仕事ではなく、“何でも受け止められる人”が向いている仕事。
そして、それができる人は、実はとても貴重です。