この職種の仕事内容とミッション
人材コーディネーターとは、求職者と企業をつなぐ橋渡し役です。
主に人材派遣会社や人材紹介会社に在籍し、「人を紹介する」ための以下の業務を担当します。
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求職者との面談、希望ヒアリング
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企業からの求人ニーズのヒアリング
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求職者と企業のマッチング提案
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応募書類の添削、面接アドバイス
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就業後のフォロー(トラブル対応含む)
いわば、就活アドバイザー+法人営業+カスタマーサポートが合体した職種です。
チームで動く?個人で成果を出す?(働き方の特徴)
会社にもよりますが、数字は“個人ノルマ”で課されることが多いです。
「何人決まったか」「何社に紹介できたか」など、月ごとの成果が明確に。
ただ、求職者や企業との関係構築には、チーム内での情報共有・協力も不可欠。
この職種でよく使う専門用語・ツール
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CA(キャリアアドバイザー)/RA(リクルーティングアドバイザー)
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エントリーシート/職務経歴書
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紹介予定派遣/人材紹介手数料(成功報酬)
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ATS(応募管理システム)/CRM(顧客管理)
向いている人・向いていない人(性格・志向・価値観)
✅ 向いている人
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人の悩みに寄り添える
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相手に合わせた“伝え方”ができる
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「人の人生に関わる」ことに責任と興味を持てる
❌ 向いていない人
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感情移入しすぎて、メンタルがやられやすい
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数字を追われるのが極端に苦手
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理不尽な対応に耐えられない(本音:かなり多い)
この仕事に就く前に、知っておいてほしい“現実”
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求職者にも企業にも嘘をつかずに向き合うのが難しい(でも、信頼を失えば終わる)
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月末や期末は、決定人数に追われてピリピリしがち
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「やってあげたのに辞退された」「紹介したのに早期退職」…心折れる瞬間はある
キャリアの広がり方と、よくある“転身パターン”
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人事採用担当(人材業界経験者は企業の人事に転職しやすい)
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キャリアアドバイザー・就職支援講師(大学などへの転身)
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営業職・営業企画職(法人提案のスキルが活きる)
人材業界を離れても、「人を見る目」「ヒアリング力」は武器になります。
取得しておくと良い資格・スキル(5~6個)
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キャリアコンサルタント国家資格:信頼性の高い“相談できる人”の証明
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産業カウンセラー:メンタルケアの観点も重要に
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心理学検定/メンタルヘルスマネジメント検定
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ビジネスマナー検定:求職者への指導・面接対策で活きる
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Excel・スプレッドシートの基本操作(日報や進捗管理に必須)
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TOEIC600点以上(グローバル企業とのやり取りがある場合)
学生時代にやっておくと有利なこと
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アルバイトやインターンでの“面接経験”をたくさん積む
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周囲の就活相談を引き受けてみる(案外、適性の確認になる)
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ボランティア活動など、人をサポートする経験
🔚 最後にひとこと
「人の人生に関わる責任」も「成果を出すプレッシャー」も、どっちもデカい。
でも、“誰かの未来をつくる側”に立てる仕事って、そう多くない。