1. 冒頭メッセージ
「人と関わるのが好きだから人事をやりたい」──その気持ちはわかる。
でも、人事って“人が好き”だけでできるほど、甘い仕事じゃない。
むしろ、**「人を見る力」「言葉にする力」「ドライな判断力」**がなきゃ詰む。
人気職っぽく見えるけど、実態はメンタルと判断の連続。
“採用=優しそうな人がやってる部署”だと思ってるなら、かなりズレてます。
2. 人事が求められる“本質スキル”
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「見極め」と「伝え方」両方できる人が強い
→どんなにスペックが高くても、“伝え下手”な人は選ばれない -
人の“感情”ではなく“資質”を見る力が必要
→「いい子そう」は危ないワード。思い込みで採ると後悔する -
正しく“NO”が言える冷静さ
→相手の未来を奪う決断を、冷静にできるか
3. 人事職の現場で起きているリアル
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選考に“情”を持ち込むと失敗する:優しさだけじゃ務まらない
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応募者に落ちた理由を説明できるようにする必要がある
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チームや上司との相性まで見抜く力が問われる
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面接での“表面的な受け答え”を見破れるか?
→優秀そうに見えて、内定辞退・早期退職が多いパターンも
4. 若手が“いきなり人事”に配属されたら?
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とにかく現場を見に行け!
→現場を知らない人事は、ただの“面接官役”にしかなれない -
他部署との温度感・期待値のズレを吸収できる力が必要
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育成・評価・配属の全体像まで見えてこそ、採用の質が上がる
5. 学生に伝えたいこと
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「人と関わるのが好き」はスタート地点。でも、ゴールにはならない
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面接は“雑談”じゃない、“見極め”と“判断”の場
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人の人生に介入する仕事だからこそ、「見えない力」が重要
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キャリアの初期に、数字や事業の本質に触れた経験が、必ず活きてくる
🔚 最後にひとこと
人事に必要なのは「共感力」じゃない。「人を見抜く覚悟」だ。