1. 冒頭メッセージ
就活イベントでよく聞く話──
「うちは学校推薦も歓迎してます」
「座談会では“等身大の先輩”が話してくれます」
「学力検査はあまり気にしてませんよ」
……いや、それ、建前だから。
人事がやってるのは、企業の“広報活動”でもある。
採用の現場では、もっとリアルな「線引き」や「戦略」があるんです。
2. 学校推薦は“意味ある”のか?
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理系・メーカー系では“ルート確保”が命
→ 指定校推薦は、企業と教授の信頼で成り立つ“裏ルート” -
推薦で来た学生は“落とせない”空気がある
→ 逆に企業側も「推薦枠」で無理な人は受け入れられない -
推薦=“安心ルート”ではなく、“狭きルート”
→ 枠が1~2人なら、競争はむしろ激しい
3. 学力検査の本当の使われ方
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点数を“じっくり”見る企業は少ない
→ 多くは「足切りライン」だけ見てる(例:10段階中3以下は不合格) -
SPIの内容より“処理能力の有無”だけ見てることも
→ SPIで全部落ちる人は、実は「読解力不足」で会話も通じにくい傾向が -
高得点者が必ずしも受かるわけじゃない
→ 逆に「優秀すぎてすぐ辞めそう」と思われることも
4. 社員座談会の“裏”では選抜が行われている
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登壇するのは“見せたい人”だけ
→ 仕事ができて、話も上手くて、会社に不満がない人に限定されがち -
「現場社員の生の声です!」=“理想像を演じる人”
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座談会で話された内容だけを信じないこと
→ 本当に知るべきことは、選ばれていない社員の話
5. 学生へのリアルメッセージ
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「推薦だから受かる」は幻想。むしろ“推薦だから慎重”になることもある
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学力検査は、点数ではなく“読む力・考える力”の最低ラインを見るもの
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社員座談会で企業を判断するなら、“出ていない社員”も想像してほしい
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人事は、会社の「見せたい顔」をどう作るかを日々考えている
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採用イベントは情報収集の場であると同時に、「演出」の場でもある
🔚 最後にひとこと
就活の舞台裏では、“見せたい情報”と“隠したいリアル”が同時に動いてる。