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なぜ内々定がもらえないのか?それには理由がある

就活リアル

さて、早速ですが、先日に下記の質問をいただきました。

 学生からの質問(教えて先輩!)

「何社も何十社も受けていますが、どこも受かりません。大分焦っています。
自分の何が原因なのでしょうか?悪いところはどこでしょうか?」

就活を誰よりも一生懸命頑張っているのに、何で私だけ受からないの?
という思いになった方もいるのではないでしょうか。
時期も時期、卒業まで残りあと半年…でも内々定が1社もない…
こんな時、誰もが焦りますよね。

では、なぜこの事態が起こってしまっているのでしょうか?
人事採用担当者として、そういった就活生を数多く見てきましたので、
事例をもとに解説していきます。


【理由①】業界・企業・仕事の3つの理解が足りない

企業は、「なぜその業界に興味を持ち、何をやりたくて、会社を受けに来てくれたのか」という本質的なことを面接の会話する中で聞きたがっています。
それを聞く理由として、早期のモチベーションダウンや転職したいという気持ちが芽生える。最悪の場合は早期の離職に繋がってしまう。ということを避けるためです。
大半の学生は、一度や二度、有名な企業に行きたいや憧れている。と思うかもしれません。
但し、企業側は、1名あたり、採用するのに50万円から100万円。生涯支払うのに1名あたり3億円から4億円。の大きな投資をするわけです。それほどまでに採用したい人材なのか、本人にはそれほどまでに覚悟は持っているのか。ということを判断するためには、3つ(業界・企業・仕事)を理解していて、その会社に心から入社したいという熱意がなければ、合格通知はもらえないでしょう。


【理由➁】求めている人材ではなかったため

企業側は、その年度でターゲットにしていく人材を定義していきます。
それは、これまでの企業文化等の社風面や、将来(中期:3~5年、長期:5年~10年)ビジネスを拡大していくための計画があり、それを叶えるために必要な人材といった視点で大まかに決めていきます。
もう少し細かいと、上記の2点に該当する人材とはどんな素質を持っている人か?について、
外部の専門業者を使って、適性検査(就活生が企業で受ける性格診断テスト)を社内で実施し、
ハイパフォーマー(評価が高いランクの社員)、ローパフォーマー(評価が低いランクの社員)では、パーソナリティーの違いは何か?を細かく分析する等、様々な策を使って検討していきます。

例えば、営業職が多い会社であれば、ヴァイタリティ(主体性)の点数が高い社員が活躍している。
それであれば、数値上の評価基準は、ヴァイタリティの点数は、8点以上(10点満点評価)の人だけに絞って採用していこう等、ある程度の基準を決めていくわけです。

面接においても、ヴァイタリティの高低を探る質問をして、確認していきます。
例)これまで自ら主体的にやり始めたことは何かありますか?
今まで最も辛かったことや苦労したことは何ですか?それをどのように乗り越え、何を得ましたか?等

これは、一例に過ぎませんが、Yes/Noで答えられる質問では判断はしません。
求める人材というのは、あくまでも企業が欲しい目標値あり、人間ですから面接は主観的に判断しているのが実情です。私が面接官の時は、「その方と10年以上同じ部署で一緒に働きたいか」が最終判断でした。皆さんにおすすめは、皆さんが企業側であれば、自分自身のような人とずっと一緒に働きたいですか?を自問自答してみましょう。


【理由➂】当事者意識(お客様目線)が不足していると判断されているため

当事者意識というのは、仕事をしている以上、誰もが持っていないといけない素質です。
これは、簡単な事務作業をしている方から高度な技術を要する仕事においても同じです。
仕事は、自分がおこなった価値を会社が評価したことで、その代わりとしてお金という対価を得ることができますが、すべての仕事は、相手(お客様)がいて、その方が何を欲しがっているのか、何を求めているのかを常に意識し、行動しなければなりません。
要するに、企業は、「お客様視点を持っている」人材を採用する必要があり、それを面接という行動特性を判断できる場で確認していきます。

これは、当事者意識が不足している方の例です。実際にいた方です
・受付のところでうろうろしていた
・企業の受付社員から話かけられるのを待っていた
・オンライン面接にて、散乱している部屋の背景であった。押入れが開いた状態
・電話をかけても折り返しがない。全てメールで返してきた
・面接日程調整の電話をしたが、後ろの親に聞いて決めていた
・折り返しの電話は、夜23時にかかってきていた
・遅刻をしてきたのにお詫びはしなかった
・ネクタイはちょっとどころではなく、大分曲がっていた
・応募書類を送られてきたが、切手が足りていない
・応募書類を入れるクリアファイルがめちゃめちゃ汚れていた
・履歴書は、二重線で訂正印だらけ
・面接での質疑応答では、特にありませんの一言
・面接では、元気さだけなら誰にも負けません。ぜひ入社したいです、という一点張り


■まとめ

今回は、「なぜ内々定がもらえないのか?それには理由がある」について、解説してきました。

その理由は、3つ

【理由①】業界・企業・仕事の3つの理解が足りない
【理由➁】求めている人材ではなかったため
【理由➂】当事者意識(お客様目線)が不足していると判断されているため

決まっていない方は、周りの友人が内々定を貰い、就活を終えてしまっても、決して焦る必要はありません。なぜなら、内々定を貰うことがゴールではありません。

あくまでも入社してから、学生時代よりも人生がより楽しくなることが一番のゴールです。
では、今回はこのへんで!今後も人事採用担当の経験を活かして、リアルな情報を発信していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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