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経営企画③:「社長の右腕」って言うけど、現実は“泥くさい調整役”です

職種紹介

〜華やかに見えて、裏では地味な仕事の連続〜


1. この職種って何をする仕事?

経営企画は、よく「社長の右腕」「経営陣の参謀」と言われます。
でもその実態は、現場と経営陣の“橋渡し役”であり、“調整役”でもある。

あちこちの部署を回り、数字を取りに行き、現場の実態を把握してから
「経営的に、どうすべきか」を資料に落とし、方針に繋げる。


2. よくある誤解

「経営企画=意思決定する人」ではない。
あくまで意思決定のための「材料」を集め、整える役割。

  • 「社長に意見を言える立場」と誤解されがち

  • 実際には、社長の発言を“裏付ける情報”を作る役割が多い

  • 自分の意見ではなく、“全体最適”を考えることが大前提


3. 向いてる人・向いてない人

向いてる人

  • 客観的・俯瞰的に物事を見られる

  • 自分の考えにこだわりすぎず、全体を動かす視点を持てる

  • 論理と感情、両方のバランスを取って人と向き合える

向いてない人

  • “言ったもん勝ち”で物事を進めたい人

  • 組織のしがらみや社内調整にストレスを感じやすい人

  • プレゼンやアイデア出しだけに興味がある人


4. 現場のリアル

経営企画の仕事は、社内の“摩擦”と向き合うことでもある。
新しい施策を進めれば、必ずどこかから反発が起きる。
その中で「現場に理解を示しつつ、全社にとって何がベストか」を問い続けることが求められる。


5. 若手が任される仕事

  • 社内会議のファシリテーション

  • 経営戦略の進捗管理(数値集計・KPI追跡)

  • 各部門との調整・ヒアリング対応

  • 会議資料の整備と論点整理

最初は調整と分析ばかり。でも、ここで社内の構造を掴めた人ほど、後で重宝される。


6. この職種の将来性

経営企画は、「経営×現場」の両方をつなげる数少ない職種。
だからこそ、視野を広げ、経営に関わる機会が増えるほどに、

  • 経営層からの信頼

  • 社内のキーパーソンとの接点

  • 将来の選択肢
    が着実に増えていく。


7. よく使う専門用語・知識

  • ステークホルダー

  • リスクヘッジ/リスクマネジメント

  • アクションプラン

  • ボトルネック/KPI/PDCA

  • 中長期ビジョン/ロードマップ


8. この仕事を目指すなら学生時代に何をすべきか

  • 情報収集力と論点整理力を鍛える(新聞・レポート読み込み)

  • 異なる立場の人の意見を“つなげる”経験を積む(学園祭運営など)

  • 自分の意見を「根拠付きで伝える」練習をする

  • まずは“現場を理解できる部署”でのキャリアを目指す


9. キャリアチェンジ可能性(どこに繋がる?)

  • 事業企画や新規事業責任者

  • 執行役員/社長室

  • ベンチャー企業での経営幹部

  • 独立してコンサルタントになる人も多数


10. 学生が持つべき視点

華やかに見える裏には、地味な下支えがある。

経営企画は、「表に出ない戦略部隊」。
見えないところで動いているからこそ、
会社の“本当の仕組み”を知ることができるポジションでもある。

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