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経営企画④:「数字に強いだけ」じゃダメ。“経営の言語”を使える人になる。

職種紹介

〜Excelが得意でも、経営は動かせない〜


1. この職種って何をする仕事?

経営企画の本質は、「数字を使って、会社をどう動かすか」を考えること。
売上や利益の推移、部門別コスト、投資対効果などの数値を分析し、
経営層に「何が問題で、どう対処すべきか」を伝える。

単なる“数値の分析屋”ではなく、“経営に翻訳する人”なのだ。


2. よくある誤解

  • 「Excelが得意なら経営企画に向いてる」は誤解

  • グラフや集計だけでは、経営層は動かない

  • 経営者が使う“言語”に翻訳し、提案する力が必要


3. 向いてる人・向いてない人

向いてる人

  • 数字を「意味あるストーリー」に変換できる人

  • ロジカルかつ、簡潔に説明できる人

  • 相手に応じた伝え方を工夫できる人

向いてない人

  • 「分析したから分かってもらえる」と思っている人

  • 数字ばかり見て、現場感を持たない人

  • 相手に合わせた伝え方ができない人


4. 現場のリアル

経営企画は「数字を扱う人」でありつつ、「感情にも配慮する人」。
利益が出ていない部門に改善を求めるとき、
正論だけでは現場を動かせない。数字を見せつつも、納得感をつくる工夫が求められる。


5. 若手が任される仕事

  • 経営会議用の分析レポート作成

  • 各部門のKPI進捗報告の取りまとめ

  • データ集計と要点整理(経営層用に再構成)

  • 経営会議で使う「1枚資料」作り

「結局、何が言いたいの?」に答える力が問われる。


6. この職種の将来性

“データドリブン”な意思決定が加速する今、
経営企画の存在価値はさらに高まっている。
数字を読み解くだけでなく、「どう伝え、どう動かすか」ができる人材は重宝される。


7. よく使う専門用語・知識

  • ROE/ROA

  • 損益計算書(P/L)・貸借対照表(B/S)

  • 変動費・固定費・限界利益

  • KPI/KGI/OKR

  • IR資料・統合報告書


8. この仕事を目指すなら学生時代に何をすべきか

  • 簿記や財務会計の基礎を学ぶ

  • プレゼン大会や模擬起業などで「数値×伝え方」を磨く

  • 難しい話を“誰にでもわかる言葉で説明する”練習をする

  • 社会人と話す機会(OB訪問や勉強会)で経営視点に触れる


9. キャリアチェンジ可能性(どこに繋がる?)

  • CFO補佐・経営管理部門

  • M&Aや資本政策の専門職

  • データアナリスト→経営企画という逆パターンもあり

  • 海外赴任やグループ会社への出向もありえる


10. 学生が持つべき視点

「数字に強い」は“前提”。その先が勝負。

経営企画で評価されるのは、分析スキルではない。
「その数字が意味することを、経営的に語れるか」。
そして「相手を動かす言葉に変換できるか」。
この“翻訳力”こそが、経営企画の要なのだ。

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