〜“考える力”の前に、“まとめる力”が要る〜
1. この職種って何をする仕事?
経営企画の仕事は、企業の未来を描き、そのための“現実的な設計図”をつくること。
でも、その設計図を描くには、情報を整理して、人を動かす力が必要。
だからこそ、学生時代にいきなり「経営戦略を学ぶ」よりも、
まずは「人の意見をまとめる」「全体を見渡す」ような経験を積んでおくことが近道になる。
2. よくある誤解
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「戦略思考」を磨けばOK?
→ 戦略を考える以前に、“全体を整理する力”が求められる。 -
「優秀=経営企画に向いてる」
→ 一人で完結する優秀さより、“巻き込み力”と“調整力”のある人の方が重宝される。
3. 学生時代にやっておくといいこと
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サークルやゼミで“まとめ役”を経験する
意見を集めて方針を決めたり、メンバーを説得したりする経験は必須。 -
就活イベントの企画運営に関わる
全体設計から、タスク管理、当日運営まで。まさに「企画と実行のリアル」。 -
議論を“俯瞰して整理する”練習をする
ディスカッションで“発言は少ないけど、全体をまとめるのが上手い”人っていませんか?
経営企画はまさにそのポジション。 -
Excel・PowerPointを触っておく
意外と、資料をわかりやすく整えるスキルが最初は大事。
4. おすすめのスキル・資格
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ロジカルシンキング(書籍やワークショップ)
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プレゼン資料の構成・デザインスキル(PowerPoint)
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Excelによるデータ集計やグラフ作成
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日経新聞などでの業界・企業研究
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ビジネスフレームワーク(3C/SWOT/バリューチェーンなど)の理解
5. 学生が持つべき視点
「考える力=戦略思考」と思われがちだけど、
“整理して、納得させて、動かす力”が先に来る。
経営企画を目指すなら、
まずは「話を聞いて、まとめて、伝える」ことに全力を注ぐべき。
その土台があってこそ、戦略も意味を持つ。