■ 法務の現場で飛び交う専門用語(学生が知らないワード集)
▶ NDA(秘密保持契約)
取引前に必ず交わす契約。「情報を外部に漏らしません」という約束。
契約の入口で必ず出てくる、超頻出ワード。
▶ リスクヘッジ
万が一に備えて、危険を回避・軽減する手段を考えること。
「この条項を入れておかないと、後でリスクだよ」とよく使われる。
▶ 瑕疵(かし)
契約上の「欠陥・不備」のこと。
「瑕疵担保責任」「瑕疵があった場合の対応」など、契約書で頻出。
▶ クロスチェック
複数人で内容を確認すること。法務ではダブルチェックが当たり前。
▶ 債権・債務
「お金を請求する側(債権)」と「支払う側(債務)」。契約書ではよく出る。
■ 契約書によく出る表現
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「甲」「乙」:契約当事者をこう呼ぶ(例:甲=自社、乙=相手)
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「かかる」:「この契約にかかる費用」など、ビジネス用語でよく使われる
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「準拠法」:「この契約は日本法に準拠します」→契約に適用される法律
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「不可抗力」:自然災害や戦争など、どうにもできない事情
👉 契約書は“難しく書く”のがデフォルト。法務は、それを“噛み砕いて伝える”スキルも必要。
■ そのほか、押さえておきたい知識
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個人情報保護法/GDPR(海外展開に不可欠)
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独占禁止法/下請法(特にBtoB取引で重要)
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会社法/民法/商法(企業活動のベース)
■ 用語よりも大事なのは、“背景を理解する力”
なぜこの条文が必要なのか?
この一文が削られたら、どんなリスクがあるのか?
👉 形式的に読むのではなく、「意図と効果」を読む力が、法務に求められる力です。