■ 法務は「表に出ない仕事」だからこそ、“想像力”が試される
法務職は、営業みたいに数字で成果が出るわけでもないし、開発みたいにモノが形になるわけでもない。
でも、会社の中で何か新しいことをやろうとすると、必ず法務が関わっている。
新規事業を始めるときも、海外展開をするときも、M&Aを進めるときも。
それがうまく進んでる裏には、必ず法務の知恵と判断がある。
だからこそ、法務を目指すなら学生時代から、
✅「見えない価値に目を向ける力」
✅「トラブルの“芽”に気づくアンテナ」
✅「正解がない問いに向き合う覚悟」
この3つの視点を持っておくことが、のちのキャリアで大きな差になる。
■ 法務=「会社の良心」でもある
法務は、ルールの番人であるだけじゃなく、
会社の“良心”として、時にはブレーキをかける仕事でもある。
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この表現は誤解を招かないか?
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社会的にどう受け止められるか?
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短期的な利益のために、長期的な信頼を失わないか?
👉「これ、OKかNGか?」だけじゃなく、「どうすれば前向きに進められるか?」を一緒に考えられる人こそ、現代の法務に向いている。
■ “法学部じゃない自分”でも目指せる?
もちろん目指せます。実際、多くの企業では新卒法務職を法学部以外からも採用しています。
法務に必要なのは知識の深さ以上に、スタンスと論理性です。
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なぜこの条文が必要なのか?
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リスクとコスト、どちらを優先すべきか?
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現場とどう落としどころを見つけるか?
✅ 思考力 × 調整力 × 倫理観
これらを伸ばしたい人には、法務は最高の職場になるかもしれません。
■ 学生が就活で見るべき“視点”
法務職を目指す学生が企業を見るときは…
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専任の法務部があるか(または総務兼務か)
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国内だけか、グローバルか(英語使用の有無)
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攻めの法務か、守り中心か
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裁量があるか、形式的な仕事が多いか
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経営層との距離(法務の発言力)
を見ておくと、自分の目指したい法務像に合っているかが見えてきます。
最後に──
契約書の一文が、数千万円の損失を防ぐこともある。
たった一言の“NO”が、会社を救うこともある。
その責任を背負いながらも、挑戦を後押しできるのが、今の法務です。
「目立たないけど、会社を動かす」
そんな裏方に、ちょっとでもワクワクできる人にこそ、法務をおすすめします。