1. 現場のリアルな日常
生産技術は、仕組みづくりのプロフェッショナル。
でも、一度ラインが動き出したら終わり…ではありません。
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生産ラインが止まった
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不良品が連続で出た
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新製品の立ち上げで不具合が発生
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工程変更による調整が必要になった
――こんなとき、最前線に立つのが生産技術なんです。
2. 「出番がない」のが理想。でも現実は?
生産技術にとって、本当は“何も起こらない”のが理想。
だけど現場では毎日、想定外のことが起きる。
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図面通りに作ったのに、製品が組み立たらない
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海外製の装置が予定通り動かない
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作業員が「この工程、やりづらい」と声を上げてくる
→ そのたびに現場に駆けつけて、調整し、改善し、再設計する。
**「安定稼働の裏に、生産技術あり」**が工場の常識です。
3. 技術より“人との関係構築”が大事なときも
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設計者に仕様変更をお願いしたり
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製造現場に無理をお願いしたり
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購買部門と納期交渉したり
→ “正論”だけでは現場は動かない。
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現場から信頼されているか?
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この人が言うならやってみようと思ってもらえるか?
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問題の責任を引き受ける覚悟があるか?
こうした**“人としての重み”が求められるのが、生産技術の現場のリアル**です。
4. 学生が持つべき視点
理系の就活では、「設計職=上流、現場=下流」という誤解を持っている人が多いです。
でも、生産技術はむしろ**“現場の上流”に位置する職種**。
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実行する人(製造)ではなく、
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“実行できる仕組み”をつくる人。
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責任も大きいが、達成感はその何倍も大きい。
**「技術で人と現場を動かす」**ことに興味があるなら、
生産技術は真っ先に知ってほしい仕事です。