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生産技術⑦:「“現場語”を知らずに入ると苦労する。生産技術の必須ワード集」

職種紹介

1. 学生が知らない専門用語、現場では常識

生産技術に限らず、製造業の現場では専門用語が飛び交います。
知らずに入社すると、「何言ってるか全然わからない…」という壁にぶつかりがち。
ここでは、生産技術でよく使うワードをいくつかピックアップして紹介します。


2. よく使う用語・知識

■ 工程(こうてい)

モノを作る上での“作業の順番”のこと。
例)「切削 → 洗浄 → 組立 → 検査」など。
→ 生産技術はこの工程を最適化するのが仕事。


■ タクトタイム

製品1個を作るのにかけられる目標時間
例)「このラインのタクトは45秒」=45秒で次の工程に進まないといけない。


■ 段取り替え(だんどりがえ)

設備を違う製品仕様に合わせて切り替える作業
→ 段取り時間の短縮は、生産性UPのカギ。


■ 不良率/歩留まり(ぶどまり)

「不良率」=失敗の割合、「歩留まり」=成功の割合。
→ 生産技術の使命は、歩留まりを上げて不良を減らすこと。


■ 設備仕様書

導入する機械の「能力・寸法・要件」などをまとめた文書。
→ 海外工場に出すときは、英語仕様書を書く場面も。


■ レイアウト

設備・作業台・人員などをどう配置するかの設計図。
→ 動線や安全性、作業性を考慮して、現場全体を“設計”する感覚が必要。


3. 用語を知る=現場と会話できる第一歩

生産技術では、現場の人と“同じ言語”で話せることがとても大切。

  • 作業員「この工程、タクトが合ってないよ」

  • 課長「歩留まりのデータ、取れてる?」

  • 海外工場「レイアウト変更、現地と詰めて」

→ どれも専門用語ですが、“意味がわかるかどうか”で信頼も仕事の精度も変わります。


4. 学生が持つべき視点

理系でも、大学でこういう“現場ワード”は学びません。
でも逆に言えば、これを知っておくだけでスタートダッシュが切れる。

  • 工場見学で「あ、これが段取りか」と気づける

  • インターンで「タクトってこのことか」と理解できる

  • 入社後の会話についていける

“技術”より先に“言葉”を学べ。それが生産技術で活躍する第一歩です。

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