■ 一言で言えば、「売れる仕組みをつくる仕事」
「マーケティング=広告やSNS運用」と思っている学生が多いですが、それはごく一部。
本質は、「誰に、何を、どう売るか?」の“戦略”を設計する仕事です。
商品が売れるまでには、
・誰に(ターゲット)
・どんな価値を(ポジショニング)
・どんな手段で(チャネル・プロモーション)
を設計し、顧客が“買いたくなる状態”をつくるのがマーケティング職です。
■ マーケターの仕事は「企画」より「分析」から始まる
「クリエイティブな企画職」だと思われがちですが、実態は地道な分析・仮説検証の繰り返し。
マーケターの仕事は、感性より“論理”と“データ”が命です。
たとえば――
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市場調査・ユーザーインタビュー
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顧客データ分析(購買履歴・行動ログなど)
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広告やキャンペーンの効果測定
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売上・集客のKPI設計と改善PDCA
など、「なぜ売れたか」「なぜ売れないか」を徹底的に検証し、
次の一手につなげていくのがマーケティングの役割です。
■ 花形に見えて、地味な“調整力”が必要な職種
新商品のプロモーションなど、目立つ瞬間もありますが、
その裏では社内外の調整やリサーチ、戦略設計など裏方業務が山のようにあります。
たとえば、
・営業と連携して販促物をつくる
・商品企画と調整して市場ニーズを伝える
・広告代理店とタイアップ企画を実行する
など、社内外との橋渡しも重要な仕事です。
■ マーケティング職の魅力
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ユーザーの「心を動かす仕掛け」を考える面白さ
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自分の施策が売上や反響に直結する手応え
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商品やサービスの“売れる本質”に迫れる深さ
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部署を横断し、ビジネス全体を俯瞰できる経験
“派手”というより、“影響力が大きくて責任が重い”仕事です。
■ 学生へのメッセージ
「ちょっと授業で学んだから」じゃマーケはできない。
「考え抜いた戦略を、実行して、結果を出す」。その繰り返し。
マーケティングは、「答えのない問い」と向き合う仕事。
“売る力”ではなく、“売れる仕組み”をつくる力。
感覚で動かず、数字と顧客の声に真摯に向き合えるか。
それが本物のマーケターです。