「就活の正解はなんですか?」
学生からよく聞かれる質問だ。でも、その問いを口にした瞬間、すでに“受け身モード”に入っている。
就活には、普遍的な正解なんて存在しない。なぜなら、会社も仕事も人も、時代によって変わるからだ。昨日までは安定とされた業界が、一夜にして斜陽産業になることだってある。
それでも多くの学生は、「先輩がこう言ってたから」「ネットに書いてあったから」と、“正解っぽいもの”を追い求めてしまう。その結果、自分の頭で考える力を失い、無難な答えしか出せなくなる。
一方で、本当に評価される人は、「自分で決めて、自分で動く人」だ。たとえ結果的に遠回りになっても、「自分で選んだ」経験は、その後のキャリアに圧倒的な強さを与える。正解かどうかは後から決まる。むしろ、自分で決めた道を正解にしていくのが仕事だ。
就活を“試験”だと思っていると、答え合わせをしたくなる。でも就活は試験ではなく、“キャリアの第一歩”だ。答えを探すのではなく、自分の選択に責任を持ち、その後に努力で形にしていけるかどうか。
「正解探しの就活」から、「自分で正解をつくる就活」へ。
これができる人こそ、社会に出てからも生き残っていく。