「言われたことはちゃんとやってます」
――それ、学生までは通用するけど、社会に出ると“最低ライン”になる。
いま、どの会社でも求められているのは「オーナーシップ(当事者意識)」。
言われたことをやる“従業員”ではなく、自分の仕事に責任と主体性を持つ“オーナー”の姿勢だ。
たとえば、こんな学生がいたとする。
・頼まれた作業は完璧にこなす
・でも、改善提案は出さない
・期限も守るが、他の人が困っていても知らん顔
――これ、いくら「ちゃんとやってる」ように見えても、評価はされにくい。
なぜなら「この人は、自分の責任で考えて動く人じゃない」と思われてしまうから。
逆に、成果が未熟でも、「もっとこうした方がいいと思います」「他の人も巻き込んでやってみます」と自ら動ける人は、信頼される。
社会は今、正解がない時代。
マニュアル通りに動く人より、「何がベストかを考えて、提案できる人」が価値を持つ。
それが「オーナーシップ」だ。
社長のように全体を背負えという意味じゃない。“自分の一歩先”までを、自分ごととして動けるか。
これが、評価される社会人と、作業員で終わる人の分かれ道。
たとえば就活でも、「この会社の改善点は何だと思いますか?」と聞かれて、「自分は学生なので分かりません」と返したら、その時点で終わりだ。
完璧じゃなくていい。考えた痕跡、主体的に向き合う姿勢が、何よりの評価ポイントになる。
今の時代、「やれ」と言われたことをやる人より、「こうしたい」と動ける人が生き残る。
その違いが、“就活で勝てる人”をつくる。