■ 学生によくある勘違い
「広報って、企業のSNSとか更新するんですよね?」
「ちょっと文章得意だし、広報とか向いてる気がします!」
──たしかに、SNS運用やオウンドメディアの更新は“広報の一部”です。
でも、それが“仕事のすべて”だと思ったら、大間違いです。
■ 本当の仕事は「何を出さないか」を決めること
広報が本当に難しいのは、「出す」ことより「出さない」判断にあるという点。
たとえば、
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情報公開のタイミングを1日間違えたことで炎上
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プレスリリースの一言が予想外の波紋を呼ぶ
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トラブルの発表が遅れて「隠蔽だ」と批判される
──そんな“リスクと隣り合わせ”の仕事です。
つまり広報は、「発信する人」ではなく、
**「企業にとっての“情報コントロールの責任者”」**なんです。
■ 広報=クリエイターではない
よく「クリエイティブな仕事がしたくて広報志望です」という声も聞きますが、
広報は“何かを生み出す”というよりは、
**「会社のメッセージを社会に正しく届ける編集者」**のような存在です。
華やかそうに見えるけど、実際は、
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メディアとの地道な関係づくり
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社内の情報収集と根回し
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トラブル発生時の迅速なリスク対応
こうした“裏回し力”がすべてを左右します。