JOBTRY

設計②:「“図面描く人”じゃない。“決断する人”が設計職だ。」

職種紹介

1. よくある誤解:「CADソフトが使えればOK?」

就活生の多くが勘違いしがちなのがコレ。

「設計=CADソフトを使って図面を描く仕事でしょ?」

──いや、それただのCADオペレーターです。

もちろんCADスキルは必要ですが、
それは“道具のひとつ”に過ぎません。

本質は、「何を、どの形で、どんな素材で、どう作るか」を決める仕事です。


2. 設計に求められるのは「決断力」

設計には正解がない
強度・コスト・安全性・見た目・組み立てやすさ…
すべてを満たす“完璧な案”なんて存在しません。

だからこそ設計者は、

  • 限られた条件下で

  • あらゆる要素を勘案し

  • ベストバランスを“自分で決める”

という「意思決定者」なんです。


3. 「上から言われた通りに描く」は設計じゃない

本来の設計者は、企画・開発・営業・生産・品質すべてと対話しながら、全体を設計する立場。

CADで描いてる時間よりも、

  • 試作の検討

  • コストの調整

  • 他部署との調整

  • 評価・修正

といった“設計以外の時間”のほうが長いこともザラです。

「描く人」じゃなく、「つくる前の責任を持つ人」=設計者なんです。


4. 学生が持つべき視点

「設計職を目指すなら、CAD勉強しておけばいいですよね?」
→その考え、就活の入り口でつまづきます。

重要なのは、

  • 問題を構造化する力

  • トレードオフの判断力

  • 他者と議論しながら調整する力

です。
CADは後からいくらでも学べる。
でも、“設計者としての頭の使い方”は、今からでも磨けます。

この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

「就活のリアル」と「自分のキャリア軸」を育てるために。
しごサクは、就活の“裏側”まで見せるキャリアメディア。

関連記事

目次