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設計⑤:「いきなり“図面”は描かせない。若手設計者の最初の仕事は“考える力”を磨くこと。」

職種紹介

1. 若手がいきなり大きな製品を設計することはない

就活生がよく誤解しているのが、

「入社したらすぐ製品を設計できるの?」

という期待。
──現実はそんなに甘くありません。

まず任されるのは、補助的な部品設計や、過去設計の改良作業
いきなりメイン設計を任されることは、まずありません。

でも、それが「つまらない仕事」かというと──まったく逆です。


2. 若手が任される“意味のある”仕事とは?

✅ 部品の設計変更

→ 過去の製品設計を学ぶ入り口。
「なぜこの形にしたのか?」を読み解くトレーニングになる。

✅ 強度や温度のシミュレーション

→ 数値を扱いながら、構造の限界を知る経験に。

✅ 他部署との調整

→ 「この設計だとコストが…」「加工が難しい」といった“リアルな制約”を学べる場。

✅ 品質問題の原因調査

→ 過去の失敗を“自分ごと”として捉えられる貴重な機会。


3. 設計に必要なのは“考え抜く力”

若手が最初に求められるのは、描く力よりも、考える力。

  • なぜこの設計なのか?

  • 代替案は?

  • 他部署はどう受け取るか?

「言われた通り描く」のではなく、「背景や理由を理解する」ことが設計の第一歩。


4. 学生が持つべき視点

「設計=図面を描くこと」と思っていると、若手時代の仕事を退屈に感じるかもしれません。

でも本当は、**“設計の裏側を理解する一番おいしい時期”**です。

  • 調整に悩み、図面に迷い、現場に謝る

  • でもそのプロセスが、「失敗を防ぐ目」を養っていく

描くより、見る・聞く・考えるのが、若手設計者の仕事。
“いきなり任せられないこと”には、ちゃんと理由があるんです。

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