JOBTRY

設計⑦:「“設計の日本語”を知らないと、現場で会話すらできない。」

職種紹介

1. 設計職の“共通言語”を知らないと、仕事にならない

設計職に配属されてまず困るのが、「言ってることがわからない」問題。

たとえば…

  • 「これ、干渉してるよ」

  • 「この公差じゃ量産無理」

  • 「CAEで応力見た?」

  • 「バラして寸法追ってみて」

──文法は日本語。でも内容は“設計語”。
知らないと、会話が成立しません。


2. 設計現場でよく使われる用語・知識(基礎編)

■ 公差(こうさ)

図面に書く「許容誤差」のこと。
±0.1mmなど、加工時にどこまでズレても許されるかの基準。
厳しくすると品質は上がるがコストが爆上がり。


■ 干渉(かんしょう)

部品同士が設計上は重なっていないかを見るチェック項目。
→ 干渉してると「物理的に組み立て不可能」になる。最も多い設計ミスの一つ。


■ 寸法追い(ずんぽうおい)

図面を見ながら、各部品の長さや位置関係を一個一個たどって確認すること
→ 組立ミスや加工ズレの原因を調べるときに必須。


■ 応力(おうりょく)

部品に加わる力の分布
→ これをCAE(後述)で分析し、どこが壊れやすいかを事前に検討する。


■ CAE(シーエーイー)

Computer Aided Engineeringの略。
構造解析や熱解析をシミュレーションで実施する設計支援ツール。


3. 設計×量産に必要な知識

■ DFM(Design for Manufacturing)

→ 製造しやすさを考慮した設計手法。「作りやすく設計する」ことが大前提。

■ 設変(せっぺん)

→ 設計変更の略。部品図や構成、仕様が変わる時に発行される。現場を大混乱に陥らせることもあるので、超重要。


4. 学生が持つべき視点

設計職において、“言葉を知ってるか”が思ってる以上に重要。

  • 部署間で会話が噛み合わない

  • 工場との連携がうまくいかない

  • 意図が伝わらず品質事故に

……というのは、用語の理解不足が原因のことも多いんです。

最低限の“設計語”を知っておくことは、
就活でも、配属後も、成長スピードを一気に上げてくれます。

この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

「就活のリアル」と「自分のキャリア軸」を育てるために。
しごサクは、就活の“裏側”まで見せるキャリアメディア。

関連記事

目次