1. 設計職のキャリアは「専門特化」だけじゃない
設計=ずっと図面を描く仕事、というイメージが強いかもしれません。
でも、設計経験はモノづくりのすべてに繋がる“幹”のような経験です。
■ 製品構造を理解している
■ 製造プロセスを想定できる
■ コスト・品質・納期の調整経験がある
──これらは、様々な職種に活きます。
2. 設計から広がるキャリアパス
✅ ■ 生産技術・製造部門へ
→ 「どう作るか」まで見えるようになると、設計と製造の橋渡し役に。
✅ ■ 品質保証・技術部門へ
→ 「なぜ不具合が起きるか」を、設計段階から逆算できる人材として重宝される。
✅ ■ 購買・コスト企画部門へ
→ 「なぜこの部品が高いのか」「どこがコストの肝か」が分かる設計者は交渉力が違う。
✅ ■ プロジェクトマネージャー・管理職へ
→ 設計は製品開発の中心。スケジュール・コスト・仕様をまとめる力が自然と養われる。
✅ ■ 商品企画・経営企画へ(少数だが可能性あり)
→ 技術を起点にビジネス視点を持てば、“技術で価値を生む”側に回ることも。
3. “設計をやってた人”への信頼は根強い
現場からも、経営層からも──
「設計出身者」は信頼されやすいのが特徴です。
なぜか?
設計職は「数字だけ見て机上の空論を語る人」ではなく、
“現実と戦ってきた人”という信用があるからです。
4. 学生が持つべき視点
設計職は、“技術一本槍”のキャリアに見えるかもしれないけど、
実は**“どこにでも行けるベース”**を作れる職種でもあります。
大切なのは、
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技術だけに閉じこもらず、他部署と連携しておくこと
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ビジネスの視点(コスト・納期・市場)を意識して働くこと
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「この先、自分はどんな価値を出したいか?」を問い続けること
図面は、未来を描く道具。
その先のキャリアも、自分で設計していきましょう。