1. この職種って何をする仕事?
生産管理の若手は、最初から生産計画をドンと任されるわけではありません。
でもその代わりに任されるのが、日々の実績集計・納期確認・小規模な調整など、一見“地味で機械的”に見える仕事。
でも実はこれ、全部が**「生産管理としての思考力」を育てるための訓練**なんです。
2. 若手が任される主な仕事
✅ 生産実績の入力・集計
→「計画とズレてるのはどこか?なぜ起きたのか?」を肌感覚で掴む入口。
✅ 製造現場との日次進捗確認
→「何が詰まってる?何が早い?」「機械、人、材料のどこにボトルネックがあるか」を理解。
✅ 営業・購買・製造との調整依頼
→納期に遅れそうな案件のフォロー、スケジュールのリマインド。“他部門と話す経験”が養われる。
✅ 製造指示書の発行
→「この順番で、どれだけ、どの設備で」など、細かい指示を通じて生産の組み立て方を覚える。
3. よくある“勘違い”
「正直、エクセルいじってるだけの日も多くて…つまらないです」
それ、めちゃくちゃもったいない。
そのエクセルの中にある数字って、全部“現場の動き”を映してるんです。
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計画とズレたのはなぜか?
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この品番、なぜやたら遅れてる?
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材料不足?機械トラブル?人員の影響?
…そうやって、「数字の奥にある現場の理由」を読み解くクセが、生産管理のプロになる第一歩です。
4. 若手時代に差がつくポイント
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ルーティンを“こなす”だけの人と、
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ルーティンから“仮説と改善”を見つけようとする人。
この差が、入社3年後に「現場から信頼される生産管理」になれるかどうかを決めます。
5. 学生が持つべき視点
若手時代の仕事って、たいてい“地味”。
でも、生産管理の場合、その地味な仕事の中に、
「現場を回す」ための“視点・勘・言語”が全部詰まっている。
つまり、“下積み”じゃなく、“仕込み”。
焦らず、でも目の前の仕事の「意味」を見つけながら進む人が、必ず強くなる。