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生産管理⑥:「“工場のDX化が進む=生産管理いらない”は大間違い。」

職種紹介

1. この職種って何をする仕事?

生産管理は「作業の段取りを決める人」と思われがちですが、
本質は、“予測不能な現場”と“計画の理想”をどうすり合わせるかを判断する仕事です。
つまり、計画力と判断力の“人間らしいバランス感覚”が求められる職種。


2. DXやAIで“置き換えられる仕事”なのか?

結論から言うと、置き換わるのは“データ処理”だけ。判断までは無理。

✔ Excel作業 → 自動化される
✔ 実績の集計 → 自動で見える化される
✔ 進捗アラート → IoTでリアルタイム化される

でも…

✖ 「営業の急な納期変更、どう吸収する?」
✖ 「Aラインが止まったとき、Bラインを前倒しするべきか?」
✖ 「購買と交渉して、材料をかき集められるか?」
→ これらは、AIにはできない“総合判断と調整”


3. 生産管理の“未来価値”

生産管理は、データだけじゃ見えない“人間の都合”と“現場の感覚”をつなぐ職種です。

  • 「この設備、カタログ上は稼働できるけど、現場的にはギリギリ無理」

  • 「Aさんが今週疲れてるから、このスケジュールはキツいかも」

  • 「ここで材料使い切ると、来週が詰まるな…」

こういった“現場のリアル”を読み取れるのが、生産管理という人間ならではの判断職なんです。


4. 未来に向けて求められる力

  • データリテラシー(数字やシステムを使いこなす)

  • 意思決定力(迷ったときに、最善を選べる)

  • 対人スキル(関係部署とスムーズに調整できる)

  • 危機対応力(トラブル時の優先判断)

デジタル×ヒューマンスキルのハイブリッドこそ、
**これからの生産管理に必要な“未来型スキル”**です。


5. 学生が持つべき視点

「AIに仕事を奪われる」と言われて不安になってる人へ。
生産管理って、むしろ“AIが苦手なこと”ばかりやってる職種なんです。

人・モノ・時間・事情・感情…
全部バラバラな中で、“現場を止めずに回す”判断をしてる。

これは、人間にしかできない“全体最適の現場マネジメント”
将来性は、むしろ高まっています。

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