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生産管理⑦:「“計画”って言葉ひとつでも、現場では5種類くらい意味がある。」

職種紹介

1. この職種って何をする仕事?

生産管理の世界では、同じ“段取り”でも、何を・どれだけ・いつ・どうやって作るかによって、まったく違う言葉が使われます。
それだけ、情報の精度とスピードが命の仕事だということ。

今回は、生産管理でよく使われる専門用語を、実際の現場での使われ方と一緒にご紹介します。


2. 実務でよく使う専門用語・知識(+リアルな使われ方)


■ 生産計画(せいさんけいかく)

意味: どの商品を、いつまでに、どれだけ生産するかを決める基本方針。
現場の声:「来月の生産計画、Aラインじゃ回しきれないよ。Bライン調整して。」


■ 日程計画(にっていけいかく)

意味: 生産計画をもとに、1日単位のスケジュールに落とし込むこと。
現場の声:「この日程だと部品の納品に間に合わない。もう1日ズラせない?」


■ 手配(てはい)

意味: 材料・人員・設備を準備・手続きすること。購買や製造とも連携。
現場の声:「材料の手配漏れてたら、計画ごと飛ぶから確認しといて。」


■ リードタイム

意味: 注文から納品までにかかる時間。生産管理においては“納期に間に合うか”の判断軸。
現場の声:「この部品、リードタイム2週間だともう手配間に合わないよ。」


■ 負荷(ふか)

意味: 各ライン・人・機械にかかる作業量。多すぎると“詰まり”の原因に。
現場の声:「Aライン、今月負荷オーバー気味。別ラインに振れない?」


■ 実績管理

意味: 予定と比べて、どれだけ作れているか、遅れているかを管理すること。
現場の声:「先週の実績と計画のギャップ、大きすぎる。要因洗って。」


■ 納期調整

意味: 予定通りに生産・出荷できないときに、営業や現場とスケジュールを再調整すること。
現場の声:「営業に“1日遅れます”って先に言っておいて。まだ巻き返しできるかも。」


■ 異常処置・トラブル対応

意味: 設備トラブル・材料不足・品質不良など、想定外に対処すること。
現場の声:「このトラブル、どこに影響出るか一度全体で洗い直そう。」


3. よくある“専門用語で置いてかれる瞬間”

新人のうちは、「手配漏れ」「負荷が詰まってる」「日程くずれた」…この言葉の意味がピンとこない。
でも裏を返せば、これらを“状況として想像できる”ようになったら、あなたはもう現場の言葉を話せている。


4. 学生が持つべき視点

「専門用語=わからない・めんどくさい」と思ってたら損する。
これらの言葉は全部、**“現場を動かすための実務語”**なんです。

単語を知ることは、“現場の思考”に一歩踏み込むこと。
購買や品質、営業とも対等に話せる人材になるための、最初の武器になります。

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