入社してまだ数か月。
「条件が思っていたのと違った」
「この上司と合わない」
「環境が自分に合っていない」
そんな理由で、新卒があっさり辞めてしまうケースが後を絶たない。
しかも最近は、大企業でも中小企業でも関係なく増えている。
さらに厄介なのは、「昨日まで普通に働いていた人」が、急に診断書を持って休職に入るパターン。企業側からすれば、まるで青天の霹靂だ。計画していた仕事が一気に崩れ、チーム全体に負担がかかる。
こうした出来事が積み重なり、企業の人事や現場からはこんな本音が出てきている。
「もう新卒に期待できない」
「第二新卒や経験者を採った方が安心」
これは決して一部の話ではない。売り手市場だからこそ、学生は「自分は選ばれる側」と思いがちだが、企業側の信頼残高はどんどん減っているのが現実だ。
もちろん、全員がすぐ辞めるわけではない。でも、“そういう新卒が多い”という認識が広がれば、大卒全体が「信用しづらい存在」になってしまう。
だからこそ大事なのは、就活の時点から「私は簡単に辞めない」という姿勢を示すこと。耐性、覚悟、続ける力を持っている人材だと証明できれば、逆に差別化になる。
企業は「辞めない新卒」を探している。
すぐ辞める人が増えている今だからこそ、“続けられる強さ”が一番の武器になる。