少し嫌なことがあれば辞める。
少し体調が悪ければ休む。
上司に叱られれば「パワハラだ」と言う。
そんな光景を、現場で本当に多く見るようになった。
もちろん、無理をして体や心を壊す必要はない。けれども、どんな仕事にも「しんどい瞬間」は必ずある。それを一つひとつ避け続けていたら、どんな環境でも続かない。
耐える力がないと、結果的にチャンスを逃す。
「もう少し頑張れば見えてきた景色」があるのに、その手前で辞めてしまうからだ。成長も評価も得られず、いつまでも“最初の壁”でつまずき続ける。
一方で、耐えて踏ん張った人にはリターンがある。
「任せても大丈夫だ」と信頼され、より大きな仕事を振られる。キャリアの幅も広がる。つまり耐える力=チャンスを引き寄せる力なのだ。
企業は今、「すぐ辞める人」ではなく「耐え抜ける人」を求めている。
だからこそ、学生のうちに小さな我慢を積み重ねておくことが大切だ。部活でもバイトでも何でもいい。「苦しいけど続けた経験」が、そのまま社会での武器になる。
耐える力がない世代と言われる今だからこそ、逆にそこを示せる人が一番強い。
“逃げない姿勢”は、それだけで周りと大きな差をつける。