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営業③:営業は“売る仕事”じゃない。“聴く力”と“提案力”が武器になる

職種紹介

1. 営業=「話し上手」だと思ってない?

多くの学生が抱いている営業職のイメージ、それは「とにかく話して売り込む」「説得して押し切る」みたいなものかもしれません。
でも、これはもはや完全に“昭和の営業”です。

今、企業が求めているのは「話す営業」ではなく、“聴く営業”

なぜなら、情報があふれる今の時代、お客さんはすでに商品知識を持っていることが多く、強引に売り込むスタイルでは信頼されないから。
むしろ、相手の課題を正しく“聞き出す”力、そしてその課題にフィットする“提案を設計する”力こそが、営業の本質です。


2. 「売る」より前に、「気づかせる」が仕事。

特にBtoB営業では、相手が自分の“課題に気づいていない”ことすらある。

たとえば、

  • 「その業務、もっと簡単にできる方法あるのに…」

  • 「そのコスト、実は無駄じゃないですか?」

こうした“気づき”を与えるのが営業の価値。
つまり営業は「商品を売る人」ではなく、「課題を発見し、解決策を提案する人」。

だからこそ、営業=「売り込み」のイメージで避けてしまうのは、もったいないんです。


3. 技術営業・提案営業・コンサル営業…進化する営業のカタチ

一口に「営業」といっても、いまやその中身は多様化しています。

  • 技術営業(セールスエンジニア):製品の専門知識を活かして技術者と商談

  • 提案営業:商品ではなく“課題解決”を軸にプランを設計

  • コンサル営業:まるで経営コンサルのように顧客戦略に深く関与

「なんでも売る」ではなく、自分の専門性や思考力を活かせる営業職が今は増えています。
話し上手より、論理的に相手を納得させる“思考力型”の人が評価される世界でもあるのです。


4. “話せるか”より、“聴けるか”が評価される

これは現場でよく言われることですが、営業で失敗する人の多くは「とにかく喋ってしまう人」。

  • 相手の課題や悩みを聞き出せていない

  • 一方的な提案で、ニーズに合ってない

  • 信頼関係を築けない

逆に、売れる営業は「沈黙に強い」人が多い。
間を恐れず、相手の言葉を待つ。
質問を投げかけて、ヒントを引き出す。

営業とは、しゃべる前に“聴く”仕事。

この視点を持てるだけで、営業の見え方は大きく変わります。


5. 学生が持つべき視点

営業職を志望する学生は、「自分は人と話すのが得意だから」と言いがちですが、
本当に問われるのは、「相手の話を聴き、要望の本質をつかむ力」です。

だからこそ、

  • 傾聴力

  • 質問力

  • 課題発見力

といったスキルを意識的に磨いていくことが、営業職への強い武器になります。

また、営業経験はキャリアの基礎体力になるとも言われており、将来的に企画・コンサル・マーケなどにキャリアチェンジしていく人も非常に多いのです。


🔚 最後にひとこと

“売る営業”より、“聴ける営業”。時代はもう、そっちです。

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