新人SEにいきなり“コード書かせてくれる”と思うな
「IT企業=入社したらすぐ開発に携われる!」
そう思っている人、多いですが……現実はかなり違います。
新人SEがいきなりシステム全体の設計や実装を担当することは、まずありません。
むしろ最初の1〜2年は、地味だけど超重要な“裏方業務”を任されることが多いのです。
■ 若手の主な担当は「ドキュメント」「テスト」「運用」
以下のような業務を任されるケースが多いです:
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設計書・議事録・手順書の作成や修正
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先輩が作ったシステムのテスト設計・テスト実施・結果の報告
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システム稼働後のエラー対応やマニュアル整備
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運用チームとしての問い合わせ対応、ログ確認、トラブルシュート
とにかく最初は「正確に書く・伝える・チェックする」という
基礎中の基礎のスキルを徹底的に身につけることが求められます。
■ コーディングより、まず“現場感”を学ぶことが重要
若手SEにとって大事なのは、「システム全体を理解する力」。
そのために、いきなり開発に携わるより、ユーザーや運用目線に近い現場から経験を積むのが鉄板ルートです。
「なんでこの機能が必要なのか」
「ユーザーはどこでつまずくのか」
そういった“現場のリアル”を知ってこそ、後々仕様設計や要件定義で活きるのです。
■ 若手時代に評価されるポイント
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報告・連絡・相談が早いかどうか
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自分で考えて動けるか(マニュアル待ちで止まらない)
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小さなミスや異変に気づけるか(トラブルの芽を拾える)
「技術力」よりも「人として信頼できるか」が見られている段階です。
ここでコツコツ信頼を積み上げることで、徐々に上流工程にも関われるようになります。
▼まとめ
SEの若手時代は、「開発の花形」ではなく、「地味な裏方」からのスタート。
でも、そこで“現場のリアルと泥臭さ”を体感した人こそ、のちのち強くなる。
「いまは地味でも、未来に活きる」。
そんな覚悟で、一歩ずつ成長していく仕事です。