大学にあるキャリアセンター(就職課やキャリア支援センターなどの名称も)は、就活の進め方や自分の将来のキャリアについて、一人ひとりに合った相談に乗ってくれる場所です。
しかも、何度も相談しても無料です。大学1年生から就職に関する相談も受けられ、就活生にとってみれば、コストも掛からず、有益な情報を入手できる上では、願ってもみない場所ですよね。
しかし!!!
あるアンケートによると、キャリアセンターを一度でも訪問したことがある、と答えた学生は、約6割で4割が行ったこともないという衝撃な回答でした。
では、なぜ、キャリアセンターに行かないのか、私もその内の一人でしたので、当時の就活を思い出して考えてみました。やはり、当時の私は、にぎやかな場所が好きということもあり、相談しづらい環境のところには、絶対行かなかったですね(笑)
・キャリアセンター自体が静かで相談しづらい環境にあった
・周りに使っている友人はいなくて、頭の中にも相談する場所という意識はなかった
・就活は自分だけで活動する意識があり、あまり相談の意識はなかった
・相談しても有益な情報が得られなそう
同じ思いを持った人もいるかと思いますが、それは今日から捨ててください!元人事担当者として、キャリアセンターに行った方がいい3つを解説していきます。
キャリアセンターは、人事採用担当者とのパイプが強烈にある
毎日のようにキャリアセンターに人事担当者が訪問し、挨拶をしています。企業側の目的は、「母集団を集めたい」からです。
そのためには、学校主催の学内企業説明会へ業界セミナー等、企業として無料でその学生と接触し、企業を紹介できる場が欲しいがために、定期訪問するのです。
キャリアセンターとしても、ただ人事からお願いを聞いているだけではなく、学校側としてもメリットがないと話を聞いてはくれません。メリットとは、「うちの大学から採用してもらいたい」ということです。
実績があっても、退職する人が多かったり、業績不振で良い情報が入ってこなければ、学校側はその企業をイベントに招待することはありません。
そのためには、企業は、「大学の学歴は関係ない」と一般的にはしていながらも、実績を作り、来期以降の後輩を採用するためにもその大学から採用!というケースであったり、キャリアセンターからのお願いとして、推薦枠を設けてほしい。という動きも近年増えてきたりしています。
キャリアセンターに相談していると「あの企業の人事担当者知っているから電話しておくね」とネゴしてくれたりと人と人の付き合いなので、そんなことがあるんですね!
何度でも無料で就活相談ができる
これを聞くと、就活エージェントに登録している人は、同く無料では・・・
と思われがちですが、実は本質的なところが違うのです。
就活エージェントは、その学生に合う企業を紹介してくれます。
みなさんがその企業に応募し、内定承諾書を提出した場合、企業がエージェント会社に対して、紹介料として50~100万円ほど支払うビジネスなのです。本質的に違うは、このビジネスが絡んでいることです。要するに、お金が絡んでいる以上、本気でその学生のために一人ひとりに時間をかけて相談をする余裕はないのです。一番思うのは、その会社に入社した後、何か困ったりした場合には、おそらく相談には乗ってくれないはずです。
一方でキャリアセンターは違います。誰にいくらだけ時間を掛けても、ビジネスではないため、自由なのです。就活の成功へのカギは、「徹底的に面接慣れすること」です。
いくら、良い履歴書やエントリーシートを掛けたとしても最終的には面接で評価されなければ内々定を勝ち取ることはできません。
そのためには、実践練習を繰り返すこと。そうすることで、自分を主張することにも慣れ、質問に上手く回答できなかったのであれば、その原因と対策を考えられる。
その時間に一人ひとりに合わせて対応してくれるのがキャリアセンターの良いところかと思います。
OB・OGを紹介してもらえる
キャリアセンターで相談に来て親しくなった学生については、働いた後もホッとかない!
これが就活エージェントとの違いです。
入社してから、その会社の印象や働きぶりは、OB・OGからキャリアセンターに生の声が届いているのです。辞めたいとか・・・この会社ブラックだったとか・・・上司が・・・等、本当にリアルな情報が蓄積され、やがてその会社が学校主催のイベントに呼ばれなくなる。というようなケースもあります。
話は変わりますが、だからこそ、学内企業説明会は選ばれた企業だけが参加できることもあり、参加した方がいいのです!
話が戻りますが、キャリアセンターの職員の中には、様々な業界・企業で働いているOB・OGと飲みに行くほど、仲が深いというような方もいます。
そこで出る話こそが、企業の説明会やネット上では語られることはなく、聞けない話を聞くことができるのです。ぜひ、キャリアセンターの方にお願いして、興味がある業界・企業で働く先輩を紹介してもらい、リアル過ぎる情報を手に入れましょう。