――“職人一本”じゃなくてもいい。陶芸の経験は、いろんな道に転換できる。
「陶芸家になったら、一生ずっと土を触り続けなきゃいけないの?」
そんな不安を持つのは当然。でも実は、陶芸というキャリアは思った以上に“横に広がる”可能性を秘めています。
◎広がるキャリアの一例
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陶芸教室やワークショップの講師
自らの技術を教える側に回ることで、ビジネスとして安定収入を得る人もいます。カルチャースクール、教育機関、地域の体験型観光など、多様な活躍の場があります。 -
クラフト作家・プロダクトデザイナー
陶器に限らず、異素材との組み合わせやインテリア用品、アート作品へと表現の幅を広げることも可能。クラフトフェアやオンラインショップでの販売を軸にする道もあります。 -
地方創生・観光×ものづくり事業への展開
地域資源を活かした観光コンテンツや商品開発、体験型宿泊などのプロジェクトに、陶芸経験者が企画・コーディネート側で参加する例も増えています。 -
マーケティング・ブランディング領域
自身のブランドを立ち上げ、SNS運用・EC運営・海外展開に挑戦するケースも。ここにこそ、大学での学び(経営・IT・英語など)を掛け算できる余地があります。
◎「やめたら終わり」ではない世界
たとえ、陶芸家を途中で辞めたとしても――
その経験は、“本物の手触りを知っている人”として、モノづくり業界や教育、コンサル、地域づくりの現場で重宝されます。
陶芸家=一本道ではなく、「現場を知るプロフェッショナル」への入り口。
一度飛び込んでも、そこから広がる未来はいくつもあるのです。