“原価の世界”は、数字と略語でできている。
原価企画の現場では、専門用語や略語が飛び交います。
でも、単に言葉を覚えるだけじゃ意味がありません。
「それが何に影響するか」を理解しておくことが重要です。
以下は、よく使う用語&知識と、その“現場での意味”です。
原価企画で飛び交うキーワード10選
用語 | 意味・ポイント |
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原価(Cost) | 製品を作るためにかかるコストの総称。利益を出すための“スタート地点”。 |
見積原価 | 設計段階で予測されるコスト。初期段階での“想定ライン”。 |
実績原価 | 実際に製品が完成した時の原価。見積との差を追いかける。 |
目標原価(Target Cost) | 市場価格や利益目標から逆算した“理想的なコスト”。 |
VE(Value Engineering) | 機能を維持しつつコストを下げる手法。設計・購買と連携して実施。 |
BOM(部品表) | 製品を構成する全パーツと数量の一覧。原価積算の基礎データ。 |
ロットサイズ | 生産単位の規模。量が増えれば単価が下がるなど、原価に直結。 |
固定費/変動費 | 設備費や人件費など“動かなくてもかかる費用”と“作るほど増える費用”。 |
限界利益 | 売上から変動費を引いたもの。儲けの“手前の数字”。 |
損益分岐点 | 売上とコストがイーブンになるポイント。赤字と黒字の境界線。 |
こういった用語は、社内の技術者や営業とも話を通じるための“共通言語”**です。
言葉を使えるだけじゃダメ。意味を深掘りして、動ける人材が原価企画では強い。