■ 設計図どおりに“動かない”のが当たり前
電気設計というと、「図面を描いて終わり」と思われがちですが、実際はそのあとが本番。
図面上では理想的なはずの回路が、試作してみるとノイズが出たり、電圧が安定しなかったり、他部品と干渉したり…
「なぜ動かないのか」を探し、調整・再設計を繰り返すのがリアルな日常です。
■ トラブル=想定内。焦ってるヒマはない
量産開始後に不具合が起きた場合、真っ先に呼ばれるのが電気設計。
「どの部品か?」「設計が原因か?」「使用条件に問題は?」など、冷静かつ迅速な切り分けが求められます。
ミス=責任重大な反面、設計者の判断が信頼される瞬間でもあります。
「自分がいなければ現場が止まる」そんなプレッシャーとやりがいが共存しています。
■ 作業場所はオフィスだけじゃない
回路設計や図面作成はPC上の作業ですが、それ以外に…
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試作品の動作確認(実験室)
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現場での電気検証(工場)
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他部署との打ち合わせ(会議室)
…と、“デスクワークだけ”というイメージは誤解。
特に若手のうちは、「自分で設計して→自分で確認して→自分で直す」までを一貫して任されます。
■ 現場は“仲間と戦う場”でもある
不具合や仕様変更など、スムーズにいかないことばかり。
でも、機械設計・ソフト担当・製造現場など、各チームと協力して一つの製品を作り上げる感覚は、ものづくりの醍醐味そのもの。
「自分の設計が動いた時の感動」「全員で納期を乗り越えた達成感」は、他の職種ではなかなか味わえない体験です。