「指示待ちだけ」だと思ったら、想像以上に試される。
■最初に任されるのは、“再現性”のある仕事
新卒や若手にまず任されるのは、基本的な分析・測定業務。
例えば…
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試料の前処理(粉砕・抽出など)
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測定機器(HPLC、GC、分光光度計など)の操作
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データ整理や報告書の下書き
など、**正確さと手順遵守が求められる“基礎”**の部分が中心です。
でも、これは“退屈な仕事”ではなく、
「再現性のあるデータを取る」ために、最も重要な部分です。
■気づかれるか?任されるか?が分かれ道
ルーティン業務を着実にこなしていると、
「この子、ちゃんと見てるな」「報告が丁寧だな」と先輩や研究者の信頼を得ます。
そうなると…
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条件検討の試験設計
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異常値の原因調査
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新しい試薬や手法の検討
といった**“考える実験”**を任されることも。
「やらされる側」から「任される側」になる分岐点が、意外と早く訪れます。
■実験職は、“信頼の積み重ね”で裁量が広がる
最初から派手な仕事を任されることはありません。
でも、毎日の正確な作業と、報告・相談・改善の積み重ねによって、
**「この人のデータなら信じられる」**という評価がつきます。
実験職にとってこれは、最高の名刺であり、
将来のキャリアを切り拓くチャンスでもあります。
「新人だから簡単なことだけ」じゃない。
“一つひとつの手技”が、信頼とスキルを育てていく。