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設備保全①:「“何も起きない”を守る。工場の“最後の砦”が保全だ。」

職種紹介

■ この職種って何をする仕事?

設備保全とは、工場や生産現場の設備・機械を「止めない」仕事です。
逆に言えば、「止まったら一番困るときに出番が来る」のが設備保全。

  • 機械が異音を立てた → 原因を調査して部品を交換

  • 生産ラインが突然停止 → 復旧対応を即座に実施

  • 稼働中の不具合 → 作業を止めずに改善策を講じる

  • 故障を未然に防ぐ → 日常点検・予防保全・部品寿命の管理

まさに**「縁の下のプロ」**。誰よりも設備と対話し、誰よりも設備の不調を察知する仕事です。


■「壊れてから直す」だけが仕事じゃない

学生がイメージしがちなのは、
「壊れたら直す“修理屋さん”」のような仕事。

でも実際は違います。今の保全はむしろ、**「壊さないための仕事」**が主流。

  • 予知保全:データや傾向から“壊れそう”を察知する

  • 改善保全:何度も壊れる箇所を“そもそも壊れない”ように改良する

  • 改造保全:古い設備に新技術を組み込んで長寿命化する

「予防医療をやる町医者」みたいな仕事です。患者(設備)が倒れる前に、気づいてあげる力が求められます。


■ 生産が回るのは、保全がいるから

設備が1つでも止まれば、生産ラインはすべてストップ。
つまり設備保全は、「止めない」ことが最大の成果
でも、それは「何も起きていない」ように見えるから、評価されづらい。

──でも、現場の誰よりも分かっている。

「今日も何事もなく生産できた。それは保全が見えないところで守ってくれているから。」


■ 学生が持つべき視点

  • 「人を支える仕事」が好きな人には、ものすごく向いている

  • 派手さはなくても、責任の重さで勝負できる仕事

  • 「トラブルが起きたとき、どう立ち向かうか」が仕事の価値になる

表に出ないけど、いざという時に頼られる“最後の砦”
それが設備保全です。

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