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設備保全⑦:「“何言ってるかわからん”を防げ!現場で飛び交う保全ワード解説」

職種紹介

■ ① 予防保全(Preventive Maintenance)

まだ壊れてないけど、事前に手を打つ保全活動

  • 部品の定期交換

  • 点検・給油・清掃 など

👉「壊れてから直す」ではなく、「壊れる前に手を打つ」スタイル。
これができると、ライン停止を未然に防げる。


■ ② 予知保全(Predictive Maintenance)

センサーやデータを活用して、「異常の兆候」を見つけて対処する保全

  • 振動・温度・電流値などを測定して異常を予測

  • AIを使って異常傾向を自動検知する仕組みも増加中

👉まさに**“スマート保全”の最前線**。今後の保全職で特に重要。


■ ③ トラブルシューティング(Troubleshooting)

設備が壊れたとき、原因を突き止めて解決する作業

  • 原因の切り分け

  • 再発防止策の検討

👉「音?配線?圧力?」と、ひとつひとつ可能性を潰していく。
保全スキルの“真骨頂”とも言える工程。


■ ④ TPM(Total Productive Maintenance)

生産性最大化を目指す「全員参加型の保全活動」。

  • 現場全体で保全に取り組む考え方

  • 作業者自身が日々の点検や簡単なメンテを担うケースも

👉**「保全は保全部署だけの仕事じゃない」**という意識改革が重要。


■ ⑤ 劣化(Deterioration)

設備や部品が、時間とともに徐々に性能低下していく現象

  • 摩耗、腐食、潤滑不足、経年劣化…原因はさまざま

👉「壊れてない=健康」とは限らない。
“静かに壊れかけてる”のが一番怖い。


■ ⑥ MTBF/MTTR

どちらも“設備の安定稼働”を評価する指標。

  • MTBF(Mean Time Between Failures)
     →「故障と故障の間の平均稼働時間」=長いほど安定してる

  • MTTR(Mean Time To Repair)
     →「故障してから修理が終わるまでの平均時間」=短いほど良い

👉「止まらない設備」と「すぐ復旧できる保全」が目標。


■ 学生が持つべき視点

  • 専門用語は「現場で飛び交う“共通語”」であり、職種理解の第一歩

  • 文系でも「保全=守りの仕事」という感覚がわかれば、スッと入れる

  • 今はわからなくて当たり前。でも知らないまま選考に行くのは損

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