■ ① 予防保全(Preventive Maintenance)
まだ壊れてないけど、事前に手を打つ保全活動。
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部品の定期交換
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点検・給油・清掃 など
👉「壊れてから直す」ではなく、「壊れる前に手を打つ」スタイル。
これができると、ライン停止を未然に防げる。
■ ② 予知保全(Predictive Maintenance)
センサーやデータを活用して、「異常の兆候」を見つけて対処する保全。
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振動・温度・電流値などを測定して異常を予測
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AIを使って異常傾向を自動検知する仕組みも増加中
👉まさに**“スマート保全”の最前線**。今後の保全職で特に重要。
■ ③ トラブルシューティング(Troubleshooting)
設備が壊れたとき、原因を突き止めて解決する作業。
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原因の切り分け
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再発防止策の検討
👉「音?配線?圧力?」と、ひとつひとつ可能性を潰していく。
保全スキルの“真骨頂”とも言える工程。
■ ④ TPM(Total Productive Maintenance)
生産性最大化を目指す「全員参加型の保全活動」。
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現場全体で保全に取り組む考え方
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作業者自身が日々の点検や簡単なメンテを担うケースも
👉**「保全は保全部署だけの仕事じゃない」**という意識改革が重要。
■ ⑤ 劣化(Deterioration)
設備や部品が、時間とともに徐々に性能低下していく現象。
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摩耗、腐食、潤滑不足、経年劣化…原因はさまざま
👉「壊れてない=健康」とは限らない。
“静かに壊れかけてる”のが一番怖い。
■ ⑥ MTBF/MTTR
どちらも“設備の安定稼働”を評価する指標。
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MTBF(Mean Time Between Failures)
→「故障と故障の間の平均稼働時間」=長いほど安定してる -
MTTR(Mean Time To Repair)
→「故障してから修理が終わるまでの平均時間」=短いほど良い
👉「止まらない設備」と「すぐ復旧できる保全」が目標。
■ 学生が持つべき視点
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専門用語は「現場で飛び交う“共通語”」であり、職種理解の第一歩
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文系でも「保全=守りの仕事」という感覚がわかれば、スッと入れる
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今はわからなくて当たり前。でも知らないまま選考に行くのは損