1. 冒頭メッセージ
採用は「人を集める仕事」じゃない。「未来を選ぶ仕事」だ。
──そう言うとカッコよく聞こえるが、現実は“おままごと採用”で終わってる企業も多い。
人数だけを目標にした採用。評価も曖昧。フィードバックもゼロ。
こんな雑な採用をしてたら、入社後に活躍するわけがない。
人事の本質は、「人を選ぶこと」じゃない。「人の可能性を見抜いて、育てて、活かす」こと。
でもそれには、会社のリアルをちゃんと理解していないと、始まらない。
2. 人事のリアルな役割とは?
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採用人数の決定プロセス:経営戦略や事業部の要望から「今年は◯名」が決まる
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「いい人材」の定義は曖昧?:現場によって求める人物像がバラバラなことも
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新卒採用と中途採用では視点が違う:将来性 vs 即戦力
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“とりあえず優秀そう”な人ばかり採っても意味がない
→カルチャーフィット、配属先との相性など、見えない要素も重要
3. おままごと採用の実態
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ESや面接の内容に一貫性がない
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現場との連携ゼロ。「受け入れられない人材」が入社する
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人材の“量”をKPIにしている:質よりスピード、数、内定出し早い者勝ち競争
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「優秀な学生=東大京大」と思ってない?
→学歴でしか判断しない採用は、もう限界に来ている
4. 本気の採用ができる人事の共通点
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現場経験がある:営業・現場・技術部門を経験しているから「何が必要か」が分かる
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人材要件を自分の言葉で語れる:マニュアルに頼らない
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配属先や上司のタイプまで加味して面接できる
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“この人がウチで働いたらどうなるか”を想像している
5. 学生に伝えたいこと
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最初から「人事志望」は悪くない。でも、「ビジネス現場を知った人事」はもっと強い
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いきなり採用をやっても「人をどう見たらいいか」がわからない
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まずは売上・利益に関わる部門で、“数字の重み”や“組織のリアル”を肌で感じる経験を
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採用とは、最後は「人間を見る力」×「ビジネスの土台」が問われる仕事
🔚 最後にひとこと
「いい人を採る」の前に、まず「いい人事」になれるかが問われてる。