〜「企画職」って、プレゼンより“数字”なんです〜
1. この職種って何をする仕事?
経営企画というと、アイデア出しや戦略立案をイメージするかもしれない。
けれど、実際には**「根拠となる数字をいかに読み、示し、説得力を持たせるか」**が全て。
つまり、パワポでかっこよくまとめるよりも、**「エクセルで正確に数字を扱えるか」**の方が大事。
分析できなければ、そもそも“企画”なんて作れない。
2. よくある誤解
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「経営企画=資料作成・発表する人」
→ プレゼンは“結果”。中身を支える数字の分析が8割。 -
「アイデア力が大切」
→ 根拠がなければ、机上の空論。データとロジックがない企画は、通らない。
3. 向いてる人・向いてない人
向いてる人
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数字を細かく見るのが苦じゃない
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ロジカルに物事を組み立てるのが好き
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仮説を立てて検証するのが得意
向いてない人
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感覚的に判断するタイプ
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数字を扱うのが苦手
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分析より発信・表現の方が得意
4. 現場のリアル
「この新規事業、やるべきか?」を決めるには、
市場規模・参入コスト・競合状況・想定売上・利益率などの数字での裏付けが必須。
「面白そう」だけでは、会社のお金を動かせない。
5. 若手が任される仕事
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各部署から集まるデータの整理と可視化
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売上や原価、KPIの推移分析
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上層部への報告資料の“元データづくり”
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仮説立案〜検証までのデータ分析サポート
6. この職種の将来性
数字で経営を支える力は、どの業界でも求められる。
データドリブン経営の流れもあり、**「経営×データ」**のスキルは価値が高い。
スタートアップから大企業まで、活躍の幅が広いのも特徴。
7. よく使う専門用語・知識
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エクセル関数(VLOOKUP、IF、ピボットテーブルなど)
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財務三表(損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー)
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KGI/KPI
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変動費/固定費
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損益分岐点
8. この仕事を目指すなら学生時代に何をすべきか
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Excelを本気で学ぶ(ネットで独学でも可)
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データをもとに考える習慣をつける(「感想」ではなく「根拠」で話す)
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ゼミや課題で市場分析や企業分析を“数字ベース”でやってみる
9. キャリアチェンジ可能性(どこに繋がる?)
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財務/経理/経営管理系職種
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経営コンサル
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データアナリストやBIエンジニアなど、分析職にも広がる
10. 学生が持つべき視点
「考える力」と「数字を扱う力」は、切り離せない。
「マーケや企画がやりたい」と言う学生は多いが、
経営企画は、想像以上に“地味な作業”の連続。
数字と地道に向き合える人こそ、評価される仕事だ。