〜いきなり戦略を語るな。“現場のリアル”を踏まえてからが勝負〜
■ 学生の間で人気の「経営企画職」
就活生の中でも特に人気の高いポジション、それが「経営企画」。
理由は明白。「戦略」「経営に近い」「かっこいい」…そんなキーワードが並ぶ。
でも、その憧れの裏には、大きな誤解が潜んでいる。
それは、「新卒でも経営企画に入れる」と思ってしまうこと。
あるいは「経営企画=戦略を考えるだけの仕事」と勘違いしてしまうこと。
■ 経営企画は“最終ポジション”に近い
多くの企業では、経営企画は現場で実績を積んだ人材が配属される特別なポジション。
新卒でいきなり行ける例は少なく、多くは営業・経理・人事などの経験者がステップアップして入ってくる。
理由はシンプルで、
経営企画とは「全社のことを考える仕事」だから。
現場を知らない人が、戦略を語っても“机上の空論”になるだけ。
■ 学生が持つべきリアルな視点とは
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「最初は現場」を受け入れる覚悟を持つこと
経営企画への近道は、回り道に見える現場経験。営業でも管理でも、まずは“現実”に触れるべき。 -
「全体を見渡す力」より先に「一部を極める力」
いきなり全体最適を語る前に、一部を担いきる経験をすること。それが信頼につながる。 -
憧れだけで選ばず、“順番”と“蓄積”を理解すること
企画系や分析職はステップアップで近づく職種。焦らず、でも意図的にキャリアを積んでいこう。
■ それでも経営企画を目指すなら
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「どの現場からでも経営企画につながる」ことを理解する
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上司の視点・経営層の言葉を意識して拾うクセをつける
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「自分の業務をどう改善するか?」を日々考える習慣を持つ
■ 最後に:職種を“直線”で考えない
経営企画という職種は、最短距離ではたどり着けない。
でも、逆に言えば、**どの部署からでも目指せる“交差点のような存在”**でもある。
「どう働くか」「何を積み重ねるか」で、未来の選択肢は確実に変わっていく。
大事なのは、“今の仕事に意味を見出せるかどうか”だ。