■ 「情報を出す」までにある、膨大なプロセス
たとえば新サービスのリリース。
「よし、広報で発信しよう!」と思っても…
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開発部門に詳細ヒアリング
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ロゴ・素材・写真の調達
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法務チェック
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経営陣の承認
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場合によってはIRや人事とのすり合わせも
──とにかく調整、調整、また調整。
一言一句に責任が伴うからこそ、確認・根回しが命。
すぐ発信できることなんて、ほとんどありません。
■ 毎日が“地味な情報収集”
華やかそうな記者発表やSNS運用の裏では、
「誰がどんな情報を持ってるか?」を常に探る地道な情報収集が続きます。
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会議の議事録に目を通す
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営業や技術者に声をかけて情報をもらう
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他社の動向や報道をチェックする
──そんな日々の積み重ねが、いざという時に「広報ネタ」になります。
■ トラブル対応=“社内の総合司会”
事故・不具合・炎上・クレーム…。
トラブルが起きたとき、最も神経をすり減らすのが広報です。
「いつ、どのタイミングで、誰が、何を、どう伝えるか」
一歩間違えば**「隠蔽だ」「謝罪が遅い」と叩かれる世界。**
しかも、“現場の声”と“経営判断”の板挟みにもなりやすく、胃が痛くなる瞬間も多いのがリアルです。
■ 現場を支える「見えない努力」
だからこそ、広報に必要なのは…
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トラブルを恐れず情報に向き合う覚悟
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社内外の温度差をつなぐ感受性
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派手さではなく、“信用”を積み上げる誠実さ
SNSのフォロワー数でも、文章力でもない。
人と向き合い、信頼を守る裏方力こそ、広報の本質です。