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購買⑨:「購買は“ゴールの職種”じゃない。でも、どんな職種にも“通用する”。」

職種紹介

1. この職種って何をする仕事?

購買は、仕入れやコスト管理を通じて「会社の利益の源泉」を支える仕事。
ですが、裏を返せば「社内の仕組みや全体の流れを俯瞰できるポジション」でもある。
だからこそ購買出身者は、他部署に行っても強いのが特徴です。


2. よくある誤解

「購買って一生購買?」
――そんなことはありません。むしろ、購買を“起点”にして
営業・企画・経理・経営・海外事業などにキャリアを広げる人は多いです。

「買う」って、つまり「選ぶ」「コストを読む」「価値を測る」こと。
これって、**どんな仕事にも共通する“商売の本質”**なんです。


3. 向いてる人・向いてない人(キャリア展望編)

  • 向いてる人:一職種で完結せず、いずれは全体を見たい人

  • 向いてない人:「自分の担当領域だけでOK」と思っている人


4. 実際に多いキャリアチェンジ例

■ 購買 → 海外営業・事業開発

  • 英語や調達経験を活かし、グローバルな視点でモノの流れを設計できる

  • 商談時に「原価構造」や「供給体制」が理解できる強み

■ 購買 → 経営企画・原価企画

  • 数字に強く、コスト分析ができるため、経営判断を裏付ける資料づくりが得意

  • ロジカルに「削れるコスト」「投資すべきポイント」を説明できる

■ 購買 → 工場管理・SCM(サプライチェーンマネジメント)

  • 生産現場との接点が多く、納期・品質・在庫のコントロールに強い

  • サプライヤー対応力がそのまま応用できる

■ 購買 → 営業・マーケティング

  • 相手の話を聞き、ニーズを翻訳する力がある

  • 価格交渉や提案資料の説得力が段違い


5. 若手がキャリアを広げるために意識すべきこと

  • 単に“買う”のではなく、「なぜこの選択が最適なのか」を考える

  • 数字・交渉・調整・戦略…自分がどの軸に強いかを見極めておく

  • 社内の他部署と積極的に関わり、視野を広げる


6. 購買職が“キャリアの幹”になる理由

購買は、

  • 数字で語れる

  • 相手の立場を想像できる

  • コスト感覚がある

  • 全体最適を考える習慣がある

…という意味で、**どんなポジションでも必要とされる“ビジネスの土台スキル”**が身につく職種です。


7. 学生が持つべき視点

購買は、派手な成果より、**じわじわ効いてくる“総合力”**が身につく。
だから、最初に購買を経験することは、
「将来、何をやるにしても使える武器を先に手に入れる」ことと同じ。

就活のときに“やりたいことが明確じゃない”人ほど、
購買からスタートするのは、賢い選択肢です。

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